18日、めざまし8は、石川・穴水町でカキの養殖を行う、漁師の山岸英光さんを取材。
震災から18日目を迎え、初めて被害の状況を船で確認するといいます。
田中良幸情報キャスター:
地震後として(海を)見に行くのは?
漁師 山岸さん:
船で行くのはいま初めて。
漁港から破損状況がどれくらいかを聞かれているもんで、見にいこうと思ってましたけど、正直、見に行くのも忍びがたいなと思って、どうしようかなと思って、いま帰ろうかなって思ってきたら…
田中良幸情報キャスター:
やっぱり近くで見るのはなかなか?
漁師 山岸さん:
ちょっとショックですね。
大ぶりの身が特徴だという穴水町特産のカキ。
これから船で向かう先は、漁港から船で10分ほど進んだ養殖場です。
「めざまし8」のカメラも船に同乗させてもらうことに。
向かう途中、海から見えてきたのは、激しい地震を物語る多くの爪痕でした。
地震によって変わってしまった漁港の日常
ところどころ、海岸沿いにも土砂崩れが起きているのが確認できます。
さらに、津波で流されてしまったのでしょうか、転覆している船の様子も目に入ってきました。
海から確認できた被害の痕跡。
はたして、カキの養殖場はどうなっているのでしょうか?
たどり着くと…
漁師 山岸さん:
ああぁ、私の白いの私の浮きがそうなんですけど、ダメだね。
あぁぁ、本当だ。あぁ、ダメだダメだ。ダーメだ。
落胆の声を上げる山岸さん。何がわかったのでしょうか?
落胆せざるを得ないカキの現状
漁師 山岸さん:
ありゃ、落ちてる。ありゃ、落ちてる、本当だ、こっちの落ちてる。
田中良幸情報キャスター:
落ちてるっていうのはどういう?
漁師 山岸さん:
いま上げてみましょうか。
落ちてる、見えない、ありません、種カキがない…
本来であれば、種カキが浮きに縛りつけたロープに付いているはずですが、ほとんどが地震の揺れで、海底へ落ちてしまったといいます。
さらに…
漁師 山岸さん:
でも、ほら、入ってないんですよね。空洞です。軽い、いつもこんな片手で上げられない。軽い軽い。
残った殻にも、カキの身がないというのです。
被害はそれだけではありません。
山岸さんが持つ別の養殖場に向かってみると…
漁師 山岸さん:
あれ、ダメだ、ほら、ダメだ、間隔。ダメで。
あれくらい、5メートルくらいなくないと、あーダメだ、ダメだ。こりゃダメだ。
浮き輪と浮き輪の間には、等間隔でカキがつり下げられているそうですが、地震の影響で浮き輪同士がくっつき、カキが絡まっている状態になり、売り物にならないというのです。
確かに、養殖場で目にしたのは、ぐちゃぐちゃに絡まってしまっている浮き輪の数々。
山岸さんが育てていたカキの約3割が駄目になったといいます。
漁師 山岸さん:
(カキで)残ったものはこのまま置いとけば、通常ならそのまま成長しますけど、海底の状態が変わってるもので、どう影響するかは、これからですね。
(めざまし8 1月19日放送)