13日、富山県の滑川市で被災地への炊き出し準備をするボランティアの様子を撮影した写真が、話題となっています。

写真に映っているのは、三角巾にエプロン姿で長ネギを切る男性。

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「ふらり1人でやってきて、現場に口出しせず、気も使わせず、野菜カットを手伝えるだけ手伝って、休憩時間に参加者と対話し、特別な挨拶もせず、目途がついたら帰った」

そんな謎の男性…実は、滑川市の水野達夫市長だったのです。

この日は休日で、職員らの同行はなく1人でボランティアに参加していたという水野市長。写真がSNSに投稿されると、閲覧数は、5日間でなんと476万回、「いいね」の数は9万7000を超えました。

散歩がてらに“ボランティア”参加

こうしたSNSでの反響について、水野市長はどのように思っているのか?「めざまし8」は、水野市長本人を取材しました。

富山・滑川市 水野達夫市長:
正直びっくりしているだけです。公務は土曜日午前中っていうのはなかったので、プライベートで本当に。(ボランティアを)やっていた会場が(自宅から)徒歩2分だったので、本当に散歩がてら。

市長がプライベートで参加したのは、石川県・能登町の避難所で行う、炊き出し用の食材を事前にカットするボランティア。

能登町の要請を受けて、富山市と滑川市の民間ボランティア団体が、行っている支援活動でした。

富山・滑川市 水野達夫市長:
被災地に行けば、調理の環境もあまり良くないというか。その分、後方支援で材料を切る作業のボランティアみたいなものを募集しているのは、SNSで分かっていたので。
「どれだけでも手伝えることは手伝うよ」って。私は豚汁のネギを切る係で、ひたすらネギ切っていましたね。ツーンときて涙流しながら切っていました。

こうして市長らが切った食材などで、豚汁やお好み焼きなど、約1600食を支援することができたといいます。

富山・滑川市 水野達夫市長:
滑川市内で何かあれば、もうそれこそアポなしでみんなどこでも行っていますので。本当今回もその一コマでしかない。普通に当たり前に、今やれることをやっただけなので。

防災士の資格を持つという水野市長は、地震後、すぐに避難所開設などの陣頭指揮をとりました。市長として、今後の取り組みは…。

富山・滑川市 水野達夫市長:
被災の大きい自治体に関して、支援をしていく体制を整えていければなと。人的な支援ももう実際始まっていますし。そういったところで協力していきたいなと思っています。
(めざまし8 1月19日放送)

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