16日、佐賀・嬉野市でトモエガモの大群が観察された。
専門家は、トモエガモの大群について、優れた動体視力がほかの個体との衝突を避け、群れでの方向転換を可能にしていると説明している。
夕空にトモエガモの大群
大きな音を響かせ、空を覆いつくすように動き回る黒いかたまり。

16日、午後6時20分に佐賀・嬉野市で撮影された、トモエガモの大群だ。
専門家によると、多いときは10万羽を超えることもあるという。
動体視力などが優れている
それなのに、なぜぶつからずに向きを変えることができるのだろうか。

秘密は目にあった。
東京大学名誉教授・樋口広芳氏は「大きな群れになって飛ぶ鳥は、動体視力などが非常に優れている。ほかの個体と距離を保って飛ぶことができる。それによって、ほかの鳥とぶつからない。ほかの個体と飛ぶ速度と方向を合わせる能力、これが一斉に方向転換ができることにつながる」と話している。

ハマシギという鳥の場合、1羽が方向を変えてから近くの鳥が向きを合わせるまで、わずか0.015秒。
専門家によると、トモエガモも似た状態だと推測されるという。
(「イット!」 1月18日放送より)
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