りりちゃんからの直筆手紙

自らを“頂き女子”と名乗り、50代の男性2人から計1億5000万円超をだまし取ったとされる“頂き女子りりちゃん”こと渡辺真衣被告25歳。

この記事の画像(21枚)

そんな彼女が、留置施設の中から知人に宛てた直筆の手紙がある…

渡辺真衣被告からの直筆手紙
渡辺真衣被告からの直筆手紙

りりちゃんからの手紙
私も早くそっち側に行きたい。今度は、いいことして、胸はって「いいことしてます!」って生きてたい。

面会で語ったりりちゃんの本音

彼女はなぜ“頂き女子りりちゃん”になってしまったのか?

12月半ば、メディアで初めて接見した東海テレビ伊藤光輝記者の印象は…

東海テレビ・伊藤光輝記者 
(りりちゃんの印象は)普通です本当に。普通って言葉がよくないですけど、世の中に紛れているとか、(普段)通る道にいても普通な子ってイメージです。皆さんが思っているような世の男性を虜にするようなアプローチの仕方はなかったです

頂き女子マニュアルを作った理由

そんな空気の中、交わされたやり取りは…

伊藤光輝記者
どうして(頂き女子)マニュアル作ったの?

(再現映像)
(再現映像)

りりちゃんこと渡辺真衣被告
20歳のころからホストに通っていて、おじさんにお金をもらってはホストに使ってた…

(再現映像)
(再現映像)

一体、それが、どうマニュアルに繋がるのか…?

りりちゃんこと渡辺真衣被告
当時自分がどのぐらいホストに貢いだのかをSNSに載せていたら、その投稿に「いいね」がたくさんついたのね。そして、どうやってお金を引っ張ってきたか聞かれるようになって、一件一件に返信していたらフォロワーがぐんぐん伸びたの。その当時の担当のホストに「マニュアル作りなよ」って言われて…

それこそが、約3万円で1000人以上に販売された恋愛詐欺の指南書、頂き女子りりちゃんのマニュアルだった。

その内容は「ギバーおぢ」と呼ぶ恋愛に不慣れな中年男性を狙い、巧みな言葉で夢中にさせるテクニックだ。

「あ〜…やっぱおぢと話すと落ち着くなって思った。いつもありがとう」
「きいてきいて、今起きたんだけど、おぢの夢見たよ」

そんな言葉で、男性を信じさせた上で相手から「お金を出すよ」と言わせるテクニックが記されている。

りりちゃんこと渡辺真衣被告
マニュアル自体は、みんなに喜んで欲しくて書いたんですよ。読んだ子が喜んでくれて、教えることが好きだから…

(再現映像)
(再現映像)

りりちゃん「私の人生は諦めてる」

そこに、罪悪感はなかったのだろうか?

伊藤光輝記者
逮捕前はどう思っていました?

りりちゃんこと渡辺真衣被告
私がおじさんからお金をもらう理由は、ホストに使うためで、ホストにお金を持っていかないと私の存在が示せないから…

(再現映像)
(再現映像)

伊藤光輝記者
あなたにとってホストとは?

りりちゃんこと渡辺真衣被告
私の人生は諦めてる。代わりの人生みたいな。担当のホストのキラキラしている人生を借りて生きてる…

(再現映像)
(再現映像)

接見で話を聞いた伊藤記者は…

伊藤光輝記者
(本名の)渡辺真衣っていう存在が分からないっていうふうに言われて。それだけ“りりちゃん”っていうものになりきったのか、キャラだったのが、もう自分になったのか、本当の自分が分からないのかなって…

(再現映像)
(再現映像)

りりちゃんが手紙につづった本音

彼女の“本当”は、どこにあったのか?

教えてくれたのは、留置施設にいる彼女から直筆の手紙を受けとったフォトグラファーの立花奈央子さんだ。

フォトグラファー・立花奈央子さん
封筒に大きくペンで名前がでかでかと書いてあったんですけど。裏見たら真衣ちゃんからで、すごくうれしかったですね…

渡辺被告が逮捕される3週間ほど前に立花さんが撮影した写真には、腕に刻まれていた傷も写っている。

こうして、真っ向から向き合ったからこそ手紙には…

りりちゃんからの手紙:
立花さんは奥の奥で会話できる私の初めての運命の人です!(告はく)ぱきって出会ったのに私のこと心で見抜いてくれてうれしかった。

フォトグラファー・立花奈央子さん
自分が何かを差し出さなければ自分には価値がないっていうふうになってしまうとやっぱり相手が求める形になっていなきゃいけない。言ってほしい言葉を言ってあげようとか、この人が欲しそうなものを持っていこうというふうになってしまうので…

渡辺被告は手紙にこんな思いもつづっている。

りりちゃんからの手紙:
私はまだ自分に何ができるのかもわからないし、道徳の教育がすっぽぬけてしまってるけど、社会の役に立ちたい 何かまた0から産みだして新しいものをつくりたい 泣

(Mr.サンデー 12月24日放送より)