宝塚歌劇団の宙組に所属する劇団員の女性(25)が9月に死亡した問題で、女性の遺族側の代理人は20日、「19日に劇団側と2回目の面談をした」と発表した。
この問題を巡っては、劇団が11月に調査報告書を公表し、過密なスケジュールなどで女性に心理的負荷がかかっていた可能性を認めたものの、遺族側が訴えていたいじめやハラスメントは確認できなかったとしていた。
それに対し遺族側は、この調査結果は「到底納得できない」としていて、劇団にハラスメントを認めることや、再調査を求めていて、劇団側は18日、11月から公開していた調査報告書をホームページから取り下げた。
遺族側の代理人は、19日に劇団側と2度目の面談を行ったと明らかにした上で、「阪急・劇団側の従来の姿勢、すなわち、報告書に基づき本件に対処するとの姿勢を改め、遺族側意見書の内容を踏まえ、報告書の内容に関わらず、事実関係と評価を再検討しているものと考えています」とコメントした。
その上で、「阪急グループ、阪急・劇団側が、今後、遺族の主張・心情をいっそう理解のうえ、本件の正しい解決に向けて努力することを重ねて要請しました」としている。
劇団側はこの問題を受けて、過密スケジュールを回避するためとして、110周年記念イベントや宙組の公演などの中止を発表している。