住友生命保険は7日、全国の子どもがいる男女1000人に行ったアンケート調査の結果を発表した。調査では、理想とする子どもの人数の平均が「2.4人」だったのに対し、現実には「1.8人」で、現実が理想を下回り、「もっと子どもを育てたいのに出来ない」状況であることが浮き彫りとなった。また、家事や育児の“負担感”に、夫と妻の間で大きな認識の「差」が出た。
子どもの数が理想に届かない理由として、「現在の収入では育てることができない」(37.8%)や「物価高による生活不安」(17.7%)など経済的要因を挙げる人が多く、上位を占めた。少子化の主な原因が、経済的な要因であることが分かる。
また、仕事と育児を両立するため職場に求めることとして、「子育てに関する経済的支援」を挙げる人が32.8%にのぼり、最多となった。
男性の育児休業取得率は65.9%、取得した平均日数は36.7日といずれも過去最高となった。
家事・育児の負担 夫側「夫4 対 妻6」妻側「夫2.6 対 妻7.4」
政府は現在「次元の異なる少子化対策」を推し進めているが、少子化対策のなかで「活用したい制度」は、「児童手当の拡充」が最も多く(46.4%)、次いで「医療費などの負担軽減」(38.1%)、「出産等の経済的負担の軽減」(23.8%)、「高等教育費の負担軽減」(21.6%)が続いた。
一方、夫と妻の家事・育児の負担の割合について聞いたところ、夫側の回答の平均が「夫4 対 妻6」であったのに対し、妻側は「夫2.6 対 妻7.4」だった。夫が思っているほど、妻は夫が家事を負担しているとは感じておらず、夫婦間での“負担”の認識に大きな「差」があることが浮き彫りとなった。