京都大学は、アメリカで過剰摂取が問題となっている「フェンタニル」などの鎮痛薬に代わる可能性がある新たな薬を開発したと発表しました。
京都大学の研究チームが開発したのは、がん患者の激しい痛みを抑える鎮痛薬「アドリアーナ」です。
「アドリアーナ」は現在、医療現場で使われている麻薬性鎮痛薬の「オピオイド」と同等の効力を持つ一方で、これまでの治験では依存性や重篤な副作用は確認されていないということです。
アメリカでは、オピオイドの一種「フェンタニル」の過剰摂取が問題になっていて、「アドリアーナ」の開発が問題の解決へとつながることが期待されています。
研究チームは今後、アメリカで治験を行うなどして2028年の実用化を目指すということです。