5日の関東は歴史上最も暑い1日となりました。
群馬・伊勢崎市で、国内で観測史上最高となる41.8度を観測。
群馬・埼玉・東京などで、史上最多となる1日で14地点で40度を超えました。
国内歴代最高気温を観測した群馬・伊勢崎市では、伊勢崎駅前に設置された温度計にも41度と表示され、写真を撮る子供もいました。
街の人は「毎日暑いんだけど昨日今日は特別異常ですよね。痛いぐらいというか、息苦しい感じ。ちょっと厳しいですね、体こたえますよ」と話しました。
群馬県内では桐生市、前橋市、伊勢崎市、高崎市上里見町、館林市の5地点で40度を超える異常な暑さに。
午後2時前に気温が41度に達した前橋市では、街のあちらこちらで、暑さで空気が揺らめく「かげろう」が発生していました。
前橋市は午前7時の時点で気温が早くも30度を超え、そこから右肩上がりで上昇し、午後2時には気温が40度を超えました。
7時間で30度から40度まで気温が急上昇しました。
最高気温37.6度を観測した静岡市の動物園で見られたのが、涼を求める動物たちです。
冷たい床で体を冷やすハイエナ。
トラも横たわり、休んでいます。
さらに、立って警戒する姿が印象的なミーアキャットも、5日は暑さのせいでしょうか、日陰で横になって休んでいました。
ライオンは冷たい風が出る送風口に陣取って、すやすやと眠りに就いていました。
水浴びが大好きなゾウは大きな口を開け、水をがぶ飲み。
来園者もこの暑さに「暑いのでなるべく猛獣館の中のクーラーのところに(子供たちを)いさせて、時々休みながら冷たいゼリーあげたりして涼しくするようにしています」と話しました。
この暑さの影響は収穫を控えた果物にも。
秋田・鹿角市の農園。
青い実のリンゴを手に取って見せてもらうと、暑さと強い日差しの影響でリンゴの一部が黒く日焼けしてしまっています。
この黒い部分から病気が広がり商品として売れないため廃棄処分となるといいます。
山本農園・山本喜代宏さん:
雨が降らないので大きな影響が出ている。モモも例年より一回り小さい。
6日も命に関わる災害級の暑さが続く見込みの日本列島。
一方、北日本ではゲリラ雷雨が発生。
5日午前9時ごろの北海道・釧路市では、激しい大雨で道路が冠水。
走行する車の車体を越える高さまで水しぶきが上がっていました。
中には動けなくなり止まってしまった車も。
自転車のタイヤ半分の高さまで水位が上がっていました。
雨雲レーダーを確認すると、午前7時ごろに1時間に80mm以上の雨をもたらす雨雲が流れ込んでいたことが分かります。
朝の通勤時間帯とあって、冠水した道を何台もの車が慎重に走る様子が見られました。
夜明け前の青森市内でも局地的な大雨となり、アスファルトや車の屋根に大粒の雨がたたきつけていました。
東北地方では5日夜にかけ、ゲリラ雷雨への注意が必要です。