普及が進み、日常生活でも目にする機会が多いシェアサイクル。
しかし、中国ではとんでもない利用者が出る事態となっている。
中国でシェアサイクルの私物化が横行…驚きの事態も
自転車に乗った女性を追いかけ、ひっくり返ったところでつかまえた青い服の人。
「自転車回収員」と呼ばれるスタッフだ。
中国国内ではシェアサイクルを勝手に私物化する人が続出。そんな状況を打開しようと、シェアサイクル回収専門スタッフが雇われる事態となっている。
女性：
乗らせてよ。会社でタイムカードを切らないといけないの！
回収員：
あなたのタイムカードは、私には関係ない。これはあなたのものか？お金は払ったのか？
女性：
そこの角までだから…
回収員：
行きません。ここでゴネ続けるか、警察に通報するかにしてくれ。
約8分間に及ぶ押し問答の末、自転車を取り返した回収員。
女性は、しぶしぶ会社へと歩いていった。
中国で横行する、シェアサイクルの私物化。
こんな驚きの事態も起こっていた。
回収員：
誰かいませんか。しょうがないな。
回収員が訪ねたのは、個人の住居。中に進むと…ベッドの横にシェアサイクルが。
そのほかの投稿でも、自転車に補助輪が勝手に付けられたり…荷台やかごがファンシーにアレンジされてしまったものまで。
止めてある自転車を、フィットネスバイク代わりに使い、運動を始めてしまう人たちもいた。
さらには…回収員が引き止めたのは、赤い自転車に乗った人。
回収員：
これはうちの会社の自転車ですよね。もともとは緑色でしょう？
窃盗を隠蔽（いんぺい）するためなのか。緑から赤く塗り替えられた自転車。赤い塗料がタイヤに付着していた。
シェアサイクルは、こうした私物化が5年ほど前に問題化。
コロナ禍では利用者が落ち着いていた地域もあったが、一段落したことで私物化された自転車を回収する投稿が再び見受けられるようになった。
こうした投稿にSNSでは…
（中国SNSより）
物を盗んでいるのに、こんなに堂々としている人を初めて見た。
（中国SNSより）
よく使うなら買えばいいのに。
正しい利用が求められている。
（「イット！」 12月5日放送より）
