三笠宮家の彬子さまは、10月28日、愛媛県松山市で開催された全国健康福祉祭「ねんりんピック」の総合開会式に臨まれました。

全国から60歳以上の高齢者が集まり、スポーツや文化種目の交流大会が行われる「ねんりんピック」。今回は水泳、俳句、太極拳、健康マージャンなど29種目が行われ、約1万人が参加しました。

第35回 全国健康福祉祭えひめ大会 「ねんりんピック 愛顔のえひめ2023」(愛媛・松山市)
第35回 全国健康福祉祭えひめ大会 「ねんりんピック 愛顔のえひめ2023」(愛媛・松山市)
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彬子さまはおことばの中で「世界的にもトップクラスの長寿国である日本ですが、私の周りにもご長寿の方がたくさんおられます。祖母に当たります三笠宮妃殿下と、親族になります裏千家の千玄室大宗匠はともに亥年で今年百寿をお迎えになりました」と述べられました。

100歳を迎えられた三笠宮妃百合子さま

2023年6月4日に100歳の誕生日を迎えられた三笠宮妃百合子さま。百寿にあたり「これからも人々の幸せを祈念しつつ、日々を過ごしてまいりたいと存じます」と綴られています。
彬子さまは、百合子さまの百寿のお祝いの様子について話されました。

令和4年5月 百合子さまと彬子さま
令和4年5月 百合子さまと彬子さま

《彬子さま おことば》
「妃殿下の百寿のお祝いに大宗匠もお出ましになりましたし、妃殿下の同級生をはじめ90歳以上の方が何名もいらっしゃいましたが、皆様一様によく召し上がり、よくお笑いになり、ご機嫌麗しくお帰りになりました。そのご様子をご覧になって70代、80代の方たちが『私たちも頑張らないとね』と言い合っておられたので、思わずこちらも笑顔になってしまいました」

世界を飛び回る裏千家・千玄室さん

2023年4月19日に100歳の誕生日を迎えた茶道裏千家の前家元・千玄室さん。
百合子さまの次女(で彬子さまの叔母にあたる)・容子(まさこ)さんは、千玄室さんの長男で16代家元の千宗室さんと結婚しています。

日本馬術連盟の会長や、国連親善大使など、数々の要職を務める千さんは、9月にニューヨークの国連本部で平和を願い、献茶式を行っています。彬子さまは「100歳を迎えられてなお、世界を飛び回って世界平和のために活動されるお姿には感動を覚えずにはいられません」と話されました。

9月13日 国連平和祈念献茶式に臨む千玄室さん(提供:裏千家今日庵)
9月13日 国連平和祈念献茶式に臨む千玄室さん(提供:裏千家今日庵)

《彬子さま おことば》
「『ねんりんピック』に参加される皆様は、(千玄室)大宗匠のお茶のように、様々なスポーツ、俳句、囲碁、将棋、絵画や書道などの文化活動に熱心に取り組んでおられる方たちであり、こうしてお年を召されても思いを傾けられるものをお持ちであるということが、何よりも長寿の秘訣なのではないかと感じております」

開会式ではマラソンの日本記録保持者で宇和島市出身の鈴木健吾選手が、大会のシンボル・炬火を点火。そして愛媛県選手団の代表とジュニアアスリートが「人生100年時代といわれる長寿社会の中、いままで培ってきた力と思いを存分に発揮し、スポーツ、文化交流を通して、全国の仲間との絆と、世代間のふれあいを肌で感じて、愛顔(えがお)が広がり健康や生きがいを実感できる大会とします」と力強く宣誓しました。

「愛顔(えがお)あふれる えひめ宣言」
「愛顔(えがお)あふれる えひめ宣言」

彬子さまは、大会参加者が多くの人と交流し、実りある時間を過ごすことを願っていらっしゃいました。
(「皇室ご一家」12月3日放送)