11月19日、アメリカのマイアミ空港で従業員が飛行機から“車椅子“を降ろす様子を捉えた映像が、物議を醸しています。

米・ブティジェッジ運輸長官:
これはまったく許容できません。我々は捜査を行います。

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アメリカの運輸長官も即座に反応、憤りをあらわにしています。

車椅子が空中で回転し地面に…批判が殺到

映像には傾斜を使ったスロープのようなものを使って従業員が、荷物を地上に降ろしている作業を捉えています。

スロープの上にいる従業員が手放し、勢いよく坂を滑り落ちている荷物。
よく見ると、それは「車椅子」です。

従業員が手放した瞬間、スピードを上げて落下
従業員が手放した瞬間、スピードを上げて落下

傾斜の強いスロープを、スピードを上げて滑り降りる車椅子。

斜面を滑り落ちる車椅子
斜面を滑り落ちる車椅子

落下止めの柵に勢いよくぶつかると…

勢いよく柵にぶつかる車椅子
勢いよく柵にぶつかる車椅子

車椅子は空中で回転。

柵にぶつかった後、空中で回転し…
柵にぶつかった後、空中で回転し…

直後、激しく地面にたたきつけられます。

激しく地面にたたきつけられる
激しく地面にたたきつけられる

車椅子の滑り落ちた先では、待っていた従業員が何食わぬ様子で車椅子を引き、荷台にのせる姿が捉えられています。

これは旅客の運送距離「世界一」を誇る大手・アメリカン航空の従業員が行った行為です。
現地メディアによると、撮影者は映像を撮る前に2台の車椅子が同じように扱われているのを見て撮影したといいます。
これに、アメリカの運輸長官が憤りをあらわにしたのです。

ブティジェッジ運輸長官:
こういったことがあるからこそ、我々は車椅子を利用する乗客を保護するための行動を取る必要があるのです。

さらに、映像がSNSで拡散され「アメリカン航空は最低だ!ボイコットしよう」「誰かがその車椅子を本当に必要としているのに。悲しすぎる」と批判が殺到。

現地メディアによると、アメリカの航空会社では去年1年間で車椅子やスクーター等の移動補助器具への損傷などが1万1000台以上あったといいます。
今回の件を受け、アメリカン航空は…

アメリカン航空:
非常に懸念されるものであり、ネットワーク全体での補助器具の取り扱いを改善するために引き続き努力する。
(めざまし8 11月28日放送)