11月8日、損害保険大手の三井住友海上は“あるもの”の数で採用を決めるという新たな採用プロジェクトを始めました。
参加する学生と社員がオンライン上で約1カ月間議論を行い、その中で投稿された意見やアイデアなどに対して参加者は「いいね！」を送り合います。
その「いいね！」が多かった学生については、入社の意思を確認したうえで、採用になるという取り組みです。
三井住友海上人事部採用チーム 島村太朗課長：
「自分のここが評価された」というふうに、自信を持って会社を決めることができるのではと思っています。
不合格であっても納得できるように、透明性や公平性を高める狙いがあるといます。
こうした、ユニークな採用方法は他の会社でも行われています。
採用基準に“フォロワー1万人”
めざまし8取材班は、眼鏡などの販売を行う会社での新たな採用方法について話を聞きました。
株式会社オンデーズ 広報PRマネージャー重村真実さん：
（当社では）“インフルエンサー採用”というものをやっています。
こちらの会社では、SNSの登録者数が1万人以上いる入社希望者は、書類面接や一次面接などを免除して、最終面接に進めるというのです。
株式会社オンデーズ 広報PRマネージャー重村真実さん：
お客さまからの信頼を得るということをすごく大切にしています。インフルエンサーの方々は“たくさんのファンがいる”イコール“信頼もたくさんいただいている”ということで、そういった方を優先的に採用するようにしました。
さらに「インフルエンサー採用」では企業が決める投稿ルールを厳守した場合、新入社員（販売職）だと月々の基本給与に5万円の手当てがプラスになるそうです。
――この「インフルエンサー採用」の狙いは？
株式会社オンデーズ 広報PRマネージャー重村真実さん：
（応募者は）ご自身の見せ方が上手。商品のおすすめが上手という点においては、本当にオンデーズが求める人材かなと思っています。
――「インフルエンサー採用」で成果はあった？
株式会社オンデーズ 広報PRマネージャー重村真実：
（ユニークな採用を）やってみて良かったなと思っています。実際にインフルエンサーが所属している店舗にお客さんがわざわざ来店してくださったり、『○○に来店したよ』とメンションをつけて投稿してくださったりしました。そういった機会があったので、効果はあったんじゃないかなと思ってます。
時代の変化と共に、就活の場で次々と登場するユニークな採用方法。求めている人材をどうしたら採用しやすくなるか、就職活動の現場は今、大きく変わってきています。
（めざまし8 11月9日放送）
