山形・西川町の小学生が、ふるさとに伝わる和紙作りに触れながら自分たちで紙すきをし、思い出となる卒業証書を作った。
和紙は1カ月乾燥させ卒業証書に
西川町の西川小学校の6年生は、毎年「月山和紙」を自分たちですいて作り、卒業証書にしている。
この記事の画像(10枚)2024年春に卒業する23人は11月7日、月山和紙の後継者として6年前に町に移り住んだ渋谷尚子さんの手ほどきを受けながら紙すきに挑戦した。
月山和紙は、町内の岩根沢地区で江戸時代の初めから行われてきた技法を受け継ぐもので、子どもたちがふるさとの伝統工芸に触れる貴重な機会となっている。
子どもたちは初めて見る紙すきの道具や材料に興味津々の様子で、真剣な表情で紙すきの作業に臨んでいた。
一人が2枚の紙をすき、その2枚を合わせて1枚の卒業証書にするが、透かしとなる校章を先生たちがはさみ入れ、一緒になって思い出を作っていた。
西川小学校6年・柴田佑月さん:
水をはねさせるしぐさがあって、そこが難しかった。「あの時難しかったな」と思い出せるようなものになったらうれしい
西川小学校6年・奥山愛心さん:
重かったし難しかった。自分で作った思い出の卒業証書になったらいい
7日にすいた和紙は、1カ月ほど乾燥させ、地域の書道の先生に名前を書き入れてもらって卒業証書として完成する。
(さくらんぼテレビ)
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