愛媛・松山市で、繁華街の飲食店が四半世紀前に立ち上げた音楽祭が、コロナ禍での中止を経てついに本格的に復活する。主催者の“イベントへの思い”に迫った。

ライブとお酒で“松山の夜”を盛り上げる

10月8日に松山市のライブ&レストランバー「MONK」で行われた音楽イベント「シュガービレッジ(SUGAR VILLAGE)」。

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客はロックにジャズ、邦楽と様々なジャンルのアーティストが演奏する10の店を回りながら音楽と酒に酔いしれる。

イベントを優しい笑顔で見守るのは、SUGAR VILLAGE実行委員の久保栄二さんだ。1999年に「シュガービレッジ」を立ち上げ、現在も中心メンバーとして活動している。

SUGAR VILLAGE実行委員・久保栄二さん:
いいお店がたくさんあるんで、一同に介してイベントをやると面白いんじゃないんですかっていうのを各店のマスターに相談していったんですよ。ライブとお酒とお店を知ってもらう、そして街がにぎわってくるっていうのを狙いましたね。狙ってスタートしました

コロナ乗り越え再び開催へ

バブルがはじけた90年代、元気がなくなっていた松山の夜の繁華街を盛り上げようとシュガービレッジは始まった。

1999年のスタート以来、地元ゆかりのアーティストを中心に各店舗で毎回趣向を凝らしたライブを繰り広げたが、2020年に「新型コロナウイルス」の影響でイベントは急きょ中止に。

SUGAR VILLAGE実行委員・久保栄二さん:
コロナでお店閉めないといけないとか、ライブハウスでクラスターが出たとか、音楽を楽しめない時間がすごく長かったなっていうのは思います

その後、2021年にかけ2年連続で中止されたシュガービレッジ。新型コロナが5類になった2023年、ようやく通常規模でのイベント復活を決めた。松山の夜が、再び音楽一色に染まる。

SUGAR VILLAGE実行委員・久保栄二さん:
ようやく開催ができて、遠方から来てくれる演者の方とかもたくさんいらっしゃるので、皆さんに感謝です

「松山と言えばシュガービレッジ」

そして迎えた10月8日の夜。あいにくの雨にも関わらず、会場には大勢のファンが詰めかけた。

客:
ずっとこういうところで音楽聞けなくなって、出かけられなくなって、また聞けるようになったことはとてもうれしいしいことだと思いますよ

客:
とっても楽しい、久しぶりにほんとに楽しい夜です

客:
生の演奏を聞くとやっぱりもう全然感情の高まり方が違うっていうか、来てよかったなって思います

客:
コロナの時はちょっと自粛してましたので、非常によかったです

出演したアーティストにも聞いてみると…。

ジャズピアニスト・栗田敬子さん:
楽しいです、最高です!コロナが5類になったりしてオープンな感じになりましたから、お客さまも戻ってきてくれてすごくうれしいです。ほんとにうれしい

3人組グループ「捨て犬」:
やっぱりすごく緊張するんですけど、うまくいった時はやったー!って感じでほんとに楽しかったです。お客さん来ていただいてうれしかったです、ほんとに

久保さんのバー「VILLAGE BEANS」にも、力強い津軽三味線の演奏が響く。

SUGAR VILLAGE実行委員・久保栄二さん:
お客さんもお店の方も演者の方も、とにかく“楽しい三昧”だったと思います。お店と演者さんが苦労があっただけに、さらに楽しくなりました。「松山と言えばシュガービレッジ」っていうのを定着させたいです

松山の夜の街で音楽と酒と人との語らいを楽しめる、そんなイベントが再び動き始めた。

(テレビ愛媛)

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