上越新幹線と北陸新幹線が通っている新潟県。一方で、新潟市から上越地域へのアクセス改善が課題となっている。これまで、長岡と上越妙高間のミニ新幹線化の案と、信越線を改良する案が出されていたが、9月27日に開かれた検討委員会で新たに2案が示された。

新幹線が通らない長岡~上越妙高間

北陸新幹線
北陸新幹線
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2024年3月に福井県への延伸が予定されている北陸新幹線。

新潟県内でも上越妙高駅と糸魚川駅が設置されていて、上越地域から北陸方面への移動時間が短縮されている一方で、新潟市から上越地域までの交通利便性は相対的に低下している。

上越妙高駅
上越妙高駅

この新潟市と上越地域へのアクセス改善を目指そうと、県が設置しているのが「高速鉄道ネットワークのあり方検討委員会」だ。

6月の会合では、長岡駅~上越妙高駅までをミニ新幹線化する案と、信越線にトンネルを設置して改良する案について議論されたが、委員からは「幅広に検討したほうがいい」との意見が出ていた。

新潟~上越地域の高速化へ新たに2案

これを受け、9月27日に開かれた会合では、新たに2つの案が県から示された。

一つ目が長岡駅と糸魚川駅をミニ新幹線でつなぐ案だ。

糸魚川駅
糸魚川駅

もう一つが、ほくほく線をミニ新幹線化する案。ほくほく線をミニ新幹線化する案では、長岡駅と柏崎駅の利便性を高めるため、シャトル電車を設ける考えだ。

ほくほく線
ほくほく線

検討委員会は今後、4つの案のメリットやデメリット、課題などを検討していく方針だ。

一方、県は今年度中にコストや効果に加え、どのような工事が必要になるかや、在来線への影響などの調査を終え、来年度以降に需要予測や経済波及効果などを検討していく考えだ。

事業規模については、4案いずれにしても数千億円規模となる見込みだという。

新潟市と上越地域の高速鉄道化を実現するためには、県民の関心が高まり、必要性を訴えていくことも重要となりそうだ。

(NST新潟総合テレビ)

NST新潟総合テレビ
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