10月の3連休、佐賀市内で困った問題が持ち上がっていた。
それは佐賀アリーナ周辺でのこと。
周辺住民たちからは「アリーナに駐車場がない。(観客は)公共交通機関を使わないと」「無断駐車はやめてほしい。買い物している人は少ないのに駐車場はいっぱいで迷惑です」との声が聞かれた。
佐賀アリーナ周辺の住民らを悩ませていたのは無断駐車。
車を停めているのは5日に開幕したバスケットボールBリーグの試合観戦に訪れるファンたちだという。
5日に行われた地元チームの開幕戦には7000人以上が訪れるなど大きな盛り上がりを見せているBリーグ。この日、アリーナ近くの商業施設の駐車場に車を止めて出てきた男女の姿が。
イット!取材班がこの男女を直撃。行き先を尋ねると男性はバスケの観戦だと答えた。
車を止めた場所が商業施設の駐車場であることも認めた男性。一緒にいた女性に周辺住民の生活に迷惑がかかっていることを伝えると「そうですね、申し訳ないんですけど(商業施設で)買い物したからいいかなって」と答えた。
そして試合後、多くの人がバス乗り場に向かう一方、無断駐車をした場所に戻る人の姿が。
車を止めた場所はアリーナの駐車場ではないことを指摘すると男性は「アリーナの許可は出ていてここに止めていいって」とアリーナ側から駐車の許可をもらったと主張した。
しかし、もちろんアリーナ側は駐車の許可を出してはいない。
午後6時過ぎの試合終了後、観客用の駐車スペースがないはずのアリーナ周辺で渋滞が起きていた。
佐賀アリーナから徒歩10分ほどの場所にあるハンバーグ専門店では、店への無断駐車を受け、
警察に通報したこともあるといいます。
店長は「店の駐車場は20台分くらいありますが、アリーナができてから無断駐車が増えました。無断駐車によって予約のお客さんが車を止められない状態だったので、一度警察にも相談をしました」と語った。
佐賀県は佐賀アリーナ周辺で無断駐車が相次いでいることについて、「基本的にアリーナ大型イベント時に来場者用の駐車場は用意せず、公共交通等での来場を促進しています」として、今後も車での来場を控えるよう呼びかける考えを示している。