福島第一原発で、2回目となる処理水の海洋放出が始まった。1回目の放出で問題となった中国からの嫌がらせに、再び警戒感が強まっている。

迷惑電話「1日多ければ十何件」

福島から遠く離れた東京に店を構える喫茶店の店長は、不安を抱えながら営業をしていた。

この記事の画像(7枚)

喫茶店「レグルス」釜谷良一店長:
前回よりは、ほかの国の人たちも敏感になってないのかなと思ってますけど、まだわからないですよね。もしかしたら、いたずら電話あるかもしれない。

前回の放出の際に問題になった、中国からの迷惑電話。何の関係もないこの店にもかかってきたという。

喫茶店「レグルス」釜谷店長:
(中国からの迷惑電話が)1日多ければ十何件かかってきました。変換された日本語で「なんで放水するのかバカ野郎」と言ってましたね。怖かったですね。留守番電話聞いたときは、何言ってんだろうって。

「なぜウチなんだろう」

2回目の放出開始から、およそ6時間が経過した5日午後4時過ぎ。作業をしながら、店長はこうつぶやいた。

喫茶店「レグルス」釜谷店長:
なぜウチなんだろうってことだよね。何も中国と関係ないんだけどね。やめてほしいですね。いい気は全くしないので。

松野官房長官は5日午前の会見で「透明性高く、国内外に情報発信を行う」と述べ、引き続き安全性の確保や風評被害対策に取り組む考えを示した。

東京電力は、2024年3月末までに3万1200トンの処理水を放出する計画だ。
(「イット!」10月5日放送より)

この記事に載せきれなかった画像を一覧でご覧いただけます。 ギャラリーページはこちら(7枚)