埼玉・久喜市にある閑静な住宅街に、“サギ”の集団がいると聞き、現地に訪れた「めざまし8」の取材班の目に飛び込んできたのは、真っ白な「サギ」の群れ。

公園の木々に止まる大量の“サギ”
公園の木々に止まる大量の“サギ”
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すらっとした首と、美しい白い羽からは想像もできないような大きな声で「ギャーギャー」と鳴いています。

近隣住民:
ギャーギャーギャーギャー、やんちゃな鳥でね。本当にうるさいです。

騒音計で測ってみると、「74.9dB」。これは、掃除機を使うときの音を上回るレベルの数値です。住民たちを困らせているのは、鳴き声による騒音だけではありません。

取材スタッフ:
草木にはサギによるものでしょうか、白いふんが一面についています。地面の方にもたくさん落ちています。

公園の遊歩道はふんだらけ
公園の遊歩道はふんだらけ

草木や遊歩道には、大量の白い“ふん”らしきものが散乱。

近隣住民:
(布団が)干せないですよ。ふんとかごみがついている感じがするので…。

クリーニング店・店主:
(客が)「におい臭いわね。持ってくるのも嫌だわ」って。皆さん安心して清潔のために持ってくるわけですから、そこの場所が臭気と羽が飛んできたりすると嫌な感じと思うわけです。

“すみか”奪われ大移動か?今年4月から被害報告

サギたちが居座っている場所は、住宅街にある沼井公園。正午過ぎに取材スタッフが見えている数を数えてみると、その数、約40羽。

さらに午後5時を過ぎると、その数は5倍以上の200羽を超えました。よく見ると白いサギだけではなく、種類の違うサギの姿も…。

左:アオサギ 中:チュウサギ 右:ゴイサギ
左:アオサギ 中:チュウサギ 右:ゴイサギ

鳥類の生態に詳しい・樋口広芳 東京大学名誉教授:
チュウサギという中くらいの大きさのサギが多いようです。それからゴイサギという灰色のサギがいるんですけど、さらにアオサギという灰色の大きめのサギもいますね。夕方この場所に集まってきて夜寝る場所、ねぐらに使っているんだと思います。ネコとかイヌとか、イタチなどの捕食者が来られない場所に集まって寝る。

近隣住民によると、今まではここまで大量のサギは生息していなかったといいますが、なぜ、突然公園に居座るようになってしまったのでしょうか?久喜市に話を聞いてみると。

久喜市役所 公園緑地課:
サギの大量発生を認知したのは、今年の4月です。6月から7月にかけては約60件。騒音やふん害の連絡をいただいています。約2km離れたところにサギの巣があったとみられ、そこから移動してきた可能性があります。

別の場所から移動してきたというサギたち。元々サギの巣があった雑木林の管理者は。

サギが移動する前の土地の管理者:
サギがすみかにしていた7本の木は、腐っていて倒木の危険があったので、伐採せざるを得ませんでした。

すみかにしていた木が伐採された結果、約2km離れた沼井公園を新たな住処にした可能性があるというのです。

近隣住民:
(野鳥だから)来るなとはいえませんけど。数はちょっと…減らしてもらいたいですよね。

住民たちの不安を解消するため、久喜市は、来年度以降もサギが増えないように、公園の木の伐採を進めるということです。

(めざまし8 9月26日放送)