読書の秋。香川・高松市の知らなければ通り過ぎてしまいそうな場所に、一風変わった古本屋がある。落ち着いた店内で、本の購入のみならず、まちの案内や人生相談もできる古本屋。さらに、古本屋にはなじみのない驚きの特徴があった。

自分だけの空間で探す1冊

香川・高松市中心部の飲食店街、通称“トキ新”の路地裏。
知らなければ通り過ぎてしまいそうなこの場所に、ひっそりとたたずむ古本屋「なタ書」。

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細い階段を上り店内に入ると、漫画から専門書までさまざまなジャンルの本、約8,000冊が迎えてくれる。

「なタ書」は予約制の古本屋で、予約している間は貸し切り状態で本を選ぶことができる。
予約のない時間をほかの仕事に充てられると、店主の藤井佳之さんが17年前に開店、店名は以前交際していた女性の名前からつけた。

なタ書・藤井佳之店主
なタ書・藤井佳之店主

なタ書・藤井佳之店主:
予約制なので、客が希望すれば高松のまちを案内したり、人生相談の依頼もしょっちゅうくる

予約は電話やSNSなどで24時間受けつけ、予約があれば店を開けるスタイル。

訪れた客:
東京からきた。すごく落ち着いて見られるし、他人の目を気にしなくていいのはありがたい

本を選ぶだけでなく、店主とゆっくり会話を楽しめるのも店の魅力の1つ。

なタ書・藤井佳之店主
なタ書・藤井佳之店主

なタ書・藤井佳之店主:
「この店入りにくそうだな」とか、「ここすごく勇気いるな」という所に入っていったら、何か視点がかわるというか、こんな感じの場所もあるのかというのを面白おかしく思ってくれればいい

秋の夜長をともに過ごす1冊を自分だけの店内で探す。そんなぜい沢な時間と非日常の空間を求めて、店の扉をたたいてみてはいかがだろうか。

(岡山放送)

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