坂本弁護士一家殺害事件に関与
26日朝、死刑が執行された6人の一人、オウム真理教元幹部の岡崎一明(現在の名前は宮前一明)死刑囚は、坂本弁護士一家殺害事件や元信者の殺害事件で、殺人などの罪に問われ、1・2審で死刑判決を受けて上告していたが、最高裁が2005年4月に棄却し、死刑が確定していた。
最高裁は、「弁護士を家族もろとも皆殺しにし、極めて反社会性が強い。自首し反省していることを考慮しても死刑を是認せざるを得ない」と指摘していた。
初めての死刑判決
岡崎死刑囚は、1986年、教団の前身である「オウム神仙の会」に出家・・・。
信徒の中では二番目の、いわゆる“解脱者”とされて、教団幹部の地位につきいた。
1989年の坂本弁護士一家殺害事件では実行犯の一人として関与した岡崎死刑囚・・・。松本死刑囚から「ポアしなければならない」などと命令され、坂本堤弁護士の首を絞めて窒息死させた。
松本智津夫元死刑囚と幹部24人が立候補した1990年の衆議院選挙では、東京11区から出馬した。
オウムの初期のビデオにもたびたび登場する岡崎一明死刑囚は、教団の古参信者だ。
岡崎死刑囚は、当時まだ明らかになっていなかった坂本弁護士一家殺害などへの関与を捜査機関に自白。
裁判では全面的に罪を認めたうえで、この自首による減刑を主張した。
一審の判決では、自首が成立することが認められたものの、『教団から命を狙われかねないと恐れていたため、自己保身を図ろうとしたもので、極刑を望む遺族感情などを考えると刑を軽くするには至らない』として、裁判所は死刑を選択をした。
一連のオウム裁判で死刑判決が下されたのは、岡崎死刑囚が初めてだった。
オウム真理教の一連の事件では、13人の死刑が確定した。
麻原彰晃こと、松本智津夫元死刑囚ら7人の死刑は6日に執行され、岡崎死刑囚ら6人についても、26日に刑が執行された。