パフェに載っている“ミント”が気になったことはないだろうか。美味しそうなフルーツやクリームに並んで、存在感を放っている。
このミントには、疑問点がいろいろある。例えば、編集部のメンバーに聞いても、“食べる派”もいれば“食べない派”もいる。食べるタイミングもそれぞれだったりするのだ。
実際にお店に行くと、パフェでも種類によって載っていなかったりする。また最近は載っていないデザートや、ミントとは別の“緑の葉っぱ”が載っているのを見るようになったとも感じる。
パフェの種類で“葉っぱ”を使い分け
では、この“緑の葉っぱ”の正体は何なのだろう。またミントなどは、どう楽しめばいいのだろうか。ファミリーレストラン・ロイヤルホストを運営する、ロイヤルホールディングス株式会社に聞いた。
――パフェに載っている“緑の葉っぱ”の正体は?
ミント(シソ科のハーブ)、セルフィーユ(セリ科のハーブ)です。当店では、1992年ごろからミントを載せるようになり、2000年代後半にセルフィーユも採用するようになりました。

――載せるようになったのはどうして?
フレッシュ感や香りをお楽しみいただけるので、彩りとして、華やかな見栄えと価値を感じていただけたらと思っています。特に夏のデザートには、香りと爽やかさが添えられると考えています。このほかにも、写真映えすることも期待しております。

――ミントとセルフィーユは使い分けているの?
ミントは香りが強くとても清涼感がありますので、見た目や香りで涼しさが演出できます。暑さを少しでも忘れていただけるよう、マンゴー、メロンといった夏のデザートに使用しています。(マンゴー、メロンのデザートは期間限定のため、現在は販売しておりません)
セルフィーユは季節に関係なく、グランドメニューの一部のデザートに使用しています。パセリに類似しているので、お食事のメニューにも併用しています。
一旦外したり…楽しみ方はさまざま
――このハーブは食べていい?食べる人は多い?
もちろん、食べられます。食べる人が多いかどうかは、調査をしていないため、お答えできません。

――パフェのハーブのお勧めの味わい方はある?
お好みでお楽しみいただければと考えているのですが、トッピングで載っている場合、一旦は外して途中で味わい、お口を爽やかにされても良いかと思います。パフェによっては、層を重ねる過程で(ハーブを)中に入れ込んでいることもあり、その場合は一緒に食べていただけるとうれしいです。

――最近は載っていないデザートもあるがなぜ?
開発者の意図ではないかと思います。当店でも、メイン素材とのバランスをみながら、色の多用を避けたい、シックにまとめたい素材のシーズンでは載せていません。また、見た目の彩りとしての使用が目的となる場合、飾りに原価をかけるのかと、判断に迷うところもあるかもしれません。
緑の葉っぱはミントだけでなく、セルフィーユといったハーブが使われていた。ロイヤルホストの場合は素材やメニューとの相性も考えられているというので、これまで避けていたのであれば、一緒に食べて、風味を感じてみても良さそうだ。
(画像提供:ロイヤルホールディングス株式会社)