山形・庄内農業高校の生徒が育てたジャガイモを病院に寄贈した。このジャガイモは、病院で出た“野菜くず”を活用して栽培された「SDGsなイモ」なのだ。
野菜くず→フンを肥料化→ジャガイモ栽培
9月12日、栽培に携わった庄内農業高校の生徒たちが、山形・鶴岡市の荘内病院を訪れ、鈴木聡院長に収穫したばかりのジャガイモ約14kgを寄贈した。
![荘内病院を訪れた庄内農業高校の生徒たち](https://fnn.ismcdn.jp/mwimgs/8/d/700mw/img_8d9523952adfef21d7e62e783ba7cb8a66022.jpg)
実はこのジャガイモの栽培には、病院食を作る際に出る「野菜くず」などの生ごみが利用された。
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病院で出た生ごみを、山形大学農学部の研究室が昆虫の「ミズアブ」の幼虫にエサとして与え、出したフンを肥料化。その肥料を、庄内農業高校がジャガイモの栽培に活用したという。
病院の「野菜くず」が「野菜になって病院に戻る」。まさに「SDGs」な循環型の農業で、ミズアブを使った肥料化の取り組みは、いま世界的に注目され研究が進んでいるという。
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庄内農業高校3年・佐々木雄大さん:
ほかの肥料とは違い、普段廃棄されるものから作られる。とても今の環境配慮の状況に合っていると思う
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山形大学農学部・佐藤智准教授:
ミズアブの幼虫が猛烈に食べるので、すごいスピードで残さをたい肥化し、消してしまう。昆虫の研究の中で、世界で一番熱く研究されているものの一つ。山形県でもいち早く取り入れて、とにかく何かやってみようという思いでやっている
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寄贈されたジャガイモはポテトサラダなどに調理して、9月14日の病院食で提供された。
(さくらんぼテレビ)