コンビニで弁当などを買ったときにもらえる「割りばし」。この中に「つまようじ」が入っていると思うが、大手コンビニエンスストア「セブン-イレブン」では廃止を進めている。

従来の割りばし袋には「つまようじ入り 開封時にはご注意ください」という記載があり、割りばしとつまようじが入っていた。

つまようじが入っている従来の割りばし袋(提供:セブン&アイ・ホールディングス)
つまようじが入っている従来の割りばし袋(提供:セブン&アイ・ホールディングス)
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しかし、新たな割りばし袋には「環境に配慮し、つまようじを省きました」と書かれていて、割りばしだけが入っているのだ。

つまようじが入っていない新たな割りばし袋(提供:セブン&アイ・ホールディングス)
つまようじが入っていない新たな割りばし袋(提供:セブン&アイ・ホールディングス)

セブン&アイ・ホールディングスによると、「新たな割りばし袋」への切り替わりは8月10日前後から始まり、全国で順次、進めているという。

たしかに弁当などを食べるときに、つまようじは使わないまま捨ててしまうこともある。不要という声が多かったのだろうか?

これまで当たり前のように割りばし袋に入っていた「つまようじ」を、なぜ入れるのをやめたのだろうか? セブン&アイ・ホールディングスの担当者に“廃止の理由”を聞いた。

割りばしの規格変更に合わせ廃止

――割りばし袋に入っている「つまようじ」、いつ頃からなくした?

現在、全国で順次、切り替わっております。店舗ごとに在庫が無くなり次第となりますので、切り換えのタイミングは一律ではありませんが、早いお店では8月10日前後より切り替わっております。


――割りばし袋から「つまようじ」をなくした理由は?

店舗でお客様にお渡しするカトラリー(スプーンやフォーク等)の環境対応を進めている中で、今回、割りばしの規格変更を行いました。包装フィルムと割りばしそのもののサイズを変更し、プラスチックや使用原料の削減に取り組んでおります。

それに加え、つまようじについては、従来より、「同封されていても不要に感じる」とのお声がお客様より寄せられていたことを受け、資源保護の観点も含め、今回、つまようじを同封しない規格に変更いたしました。


――「割りばしの規格変更」は、割りばしを短くしたということ?

割りばしの長さは変えておりません。幅のサイズダウンをしています。

「つまようじが不要」の声は以前からあった

――「つまようじが不要」という声は、どのぐらい前から寄せられていた?

明確な時期はご回答が難しいですが、以前から頂戴しておりました。


――「環境に配慮」ということは、SDGsの一環?

SDGsにつながるものとは思いますが、お客様にお渡ししているカトラリーにおける環境対応の一環となります。

つまようじが入っている従来の割りばし袋(提供:セブン&アイ・ホールディングス)
つまようじが入っている従来の割りばし袋(提供:セブン&アイ・ホールディングス)

いつの頃からか割りばし袋に入っているのが当たり前になっていた「つまようじ」。これからは、割りばし袋に入っていないのが当たり前になっていくのかもしれない。

プライムオンライン編集部
プライムオンライン編集部

FNNプライムオンラインのオリジナル取材班が、ネットで話題になっている事象や気になる社会問題を独自の視点をまじえて取材しています。