台湾の半導体製造大手「TSMC」の熊本進出にともない、熊本県内の企業からも台湾からの人材を求める声が増えている。台湾の大学生たちが2024年1月に予定されているインターンシップを前に熊本の企業を見学した。
熊本県内企業の台湾人材ニーズ高まる
熊本商工会議所は、熊本県内企業からニーズが高まっている台湾からの人材確保のため、台湾の学生を対象にしたインターンシップを2024年1月に予定している。

これを受け、台湾の長榮大学、淡江大学、東呉大学の3つの大学の学生19人が熊本を訪れ、熊本県内企業7社を回った。

肥後銀行人事部 堤勇作さん:
「銀行はやはり、経済や会計の知識とかないと難しいですよね」って聞かれました。そこはなくていいが、ただ入ってからしっかり勉強できる人であってほしい
学生たちはこの日、肥後銀行本店で、人事担当者から銀行の主な業務から将来のビジョン、どういう人材を求めているかなど、約1時間にわたり説明を受けた。

質疑応答では、待遇や入行した場合の研修内容などに質問が相次いだ。
台湾の大学生 熊本の企業に興味津々

その後、鶴屋百貨店に移り、すでに入社している台湾からの先輩たちが、どのように活躍しているかなどを聞いた。

長榮大学 呉振碩さん:
全部の企業の社内がきれいで広かった。就職したいけど、もうちょっと自分の努力が必要

東呉大学 葉昱辰さん:
自分の可能性も探しているので、これからチャンスがあれば試してみたい

淡江大学 江奔楡さん:
日本語を生かした就職をするのは難しい感じがしましたが、会社に入って勉強しながら仕事ができることも知って、自分の未来とか可能性が広がった気がします

その後、一行は熊本市内を観光し、熊本の魅力も感じたようだ。
「熊本で就職していただきたい」

熊本商工会議所・総務企画課 田代恭平さん:
最終目的としては熊本で就職をしていただきたいというのがある。できれば来年度、再来年度と続けていって、熊本の県内の人手不足もあるので、補完していけるような事業にしていきたい

インターンシップは2024年1月中旬から2週間の予定で行われ、今回来たメンバーのうち選抜された10人が参加予定だ。
(テレビ熊本)