パリ五輪の出場権をかけたバレーボール日本代表の戦いが、まもなく幕を開ける。選手たちの“もうひとつの顔”に注目した。

この記事の画像(12枚)

今回紹介するのは、身長169cmのリベロ・西村弥菜美選手(23)。チームを支える新・守護神のもうひとつの顔は、“家族も支える守護神”だった。

母「戻ってくれて良かった」

所属するSAGA久光スプリングス株式会社のTikTok。

音楽のリズムにのって楽しそうにダンスを披露する日本代表の“守備の要”西村選手の動画からは、彼女の天真らんまんさが伝わってくる。

そんな西村選手の奥にある“もうひとつの顔”は、家族の“守護神”。

高校卒業後、Vリーグデビューを果たし、アタッカーとして活躍した西村選手は、プロ3年目の21歳で突然、引退を発表。その理由について西村選手はこう話す。

「お母さんの体調が良くなくて、“家族の時間”を一緒に過ごしたい思いがその時にできて、『バレーを一度辞めよう』と決めました」

西村選手は引退を決めたのは、重い病気を患い、手術を受けることになった母・直美さんを支えるためだった。

母・直美さん(58):
(娘は)「とにかく心配だから(そばに)いる」と。
(バレーを)「やり尽くした」とも、まだ全然聞いてないんですよね。
だから“もう1回どこででもやってくれたらな”って…

“もう一度バレーボールをしてほしい”

無事に手術を乗り越えた母の思いが娘の背中を押した。

西村弥菜美選手
西村弥菜美選手

そして引退から1年で現役復帰を決断
守備の要「リベロ」に転向すると、復帰から3カ月後にはサーブレシーブ成功率74.8%の日本記録を樹立。

さらに復帰後の活躍が評価され、2023年、日本代表に初めて選出された。

ーー娘が日本代表に選ばれて
母・直美さん(58):
もうビックリ!が最初でね…うれしかったです。
この場(コート)に戻ってくれて良かったなと思います。

“応援団長”は1歳のおいっ子

“心強い存在”はもう1人ーー。

おいっ子の暖真君
おいっ子の暖真君

西村選手の“応援団長”でもある、おいっ子の暖真君(1)。
家の中で西村選手と一緒に応援の練習をしている時、暖真君の顔は笑顔いっぱいだ。

家族を“守る”ために、いったんはコートを離れた西村選手。今度は日本の“守護神”としてパリ五輪の大舞台を目指す。

「家族みんなで応援してくれている気持ちは強いと思いますし、今までの“恩返し”じゃないですけれど、こういう舞台(五輪予選)で(プレー)できる姿を胸張って見せたいですし、“感謝の気持ち”だったりをプレーで表現できたらいいと思います」

“家族の絆”を力に日の丸を背負う選手へと成長した西村弥菜美選手に注目だ。
(「イット!」9月6日放送より)

FIVBパリ五輪予選/ワールドカップバレー2023
日本戦全戦をフジテレビ系独占中継!
女子大会 9月16日(土)-9月24日(日)
男子大会 9月30日(土)-10月8日(日)
東京・国立代々木競技場 第一体育館にて開催

この記事に載せきれなかった画像を一覧でご覧いただけます。 ギャラリーページはこちら(12枚)