36人が亡くなった京都アニメーション放火殺人事件の裁判員裁判が5日始まり、午後4時半ごろ終了した。裁判を傍聴した宇都宮雄太郎記者が青葉被告の様子を伝える。

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青葉被告が“入廷”した時、法廷は静まり返る

関西テレビ 宇都宮雄太郎記者:
午後4時ごろ、青葉被告の初公判が終わりました。退廷する時に青葉被告が何度も弁護人に頭を下げている姿が見られました。青葉被告の裁判を一日通して見た印象なんですが、私は裁判に青葉被告が前向きに参加しようとしている、そういった意思を示しているという風に映りました。

関西テレビ 宇都宮雄太郎記者:
5日の裁判のその時々で、青葉被告と法廷内がどのような様子だったのか、順にお伝えしていきたいと思います。まず裁判が始まったのは午前10時半頃。青葉被告は、制服姿の刑務官4人に車椅子を押され、法廷内に入っていきました。傍聴席側を一見し、うなだれる感じを見せながらも弁護人の横に移動しました。髪は丸刈りで、長袖、長ズボンでマスクを着用していました。肌の露出は少なかったですが、顔、腕、特に首元の辺りに大きな火傷のような跡、ただれたような跡があるのが分かりました。

関西テレビ 宇都宮雄太郎記者:
そして青葉被告が入廷した時は法廷は静まり返り、みんながずっと被告を見つめているような雰囲気がありました。その後、検察官が起訴事実を読み上げたんですが、その時は青葉被告はうなだれる様子を見せたり、時々うなづく様子も見せながら、検察官の読み上げを聞いていました。

裁判長の質問に対し「こんなにたくさんの人が亡くなるとは…」

関西テレビ 宇都宮雄太郎記者:
裁判長が起訴事実について間違いがないかと質問すると「間違いありません」「こうするしかないと思った」「こんなにたくさんの人が亡くなるとは思っていなかった」「現在はやり過ぎたと思っている」と話しました。

関西テレビ 宇都宮雄太郎記者:
はっきりと受け答えはしているんですが、時々声を出しにくいような場面もありました。終始、青葉被告の声は小さかったような印象を受けています。 青葉被告は起訴内容を認めた形なんですが、弁護人は青葉被告が犯行当時、心身喪失状態で責任能力がなかったとして無罪を主張しています。

(関西テレビ「newsランナー」9月5日放送)

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