奈良県の観光名所、奈良公園で、カラスがシカの角の皮をはがして食べる姿が撮影された。
専門家によれば、カラスは栄養補給や遊びのため、一方シカは自ら皮をはぐ手間が省けることから、ウィンウィンな関係だという。
カラスがシカのツノの皮を食べる
8月29日の朝、奈良公園で、カラスとシカの意外な行動を収めた映像が撮影された。

カラスがシカの角の皮を引っ張っている。
そして、はがした皮を食べ始めた。
皮はだらりと垂れ下がり、引っ張ってもなかなか取れず。
カラスは角の皮を根元からパクリと食べた。
撮影した人は、「カラスは約5分間、角の皮を食べていた」という。

なぜ、カラスは角の皮を食べるのだろうか。
東京大学・樋口広芳名誉教授は「半分は栄養補給、半分は遊びの要素として、口に入れているのではないか」と話す。
一方、カラスが上のほうを突っつこうとすると、シカは「どうぞ」というように頭を傾けた。
実はウィンウィンな関係
それなぜなのだろうか。

東京大学・樋口広芳名誉教授は、「シカは皮を樹木や地面にこすりつけ、はいでいく。寝そべっていてカラスがはいでくれるなら、嫌がる理由はない」と話す。
一見カラスが攻撃しているようだが、実はウィンウィンな関係だった。
(「イット!」 9月1日放送より)
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