東京都内で楽しめる場所が限られていた夏の風物詩の“手持ち花火”。
そんな中、都内の区立公園で“花火の夏休み限定解禁”の動きが広がっているという。

さらに花火の限定解禁を受け、花火OKの公園を簡単に探せるスマホアプリの需要も高まっているという。

手持ち花火が都内の公園で“夏休み限定解禁”

子どもから大人まで楽しめる夏の風物詩、“手持ち花火”。
しかし東京都内で楽しめる場所は、限られている。

花火を買いに来た人からも「公園で花火はあんまりできないですよね。あんまり聞かないですね」といった嘆きの声が聞かれた。

この記事の画像(34枚)

そうした中、都内の区立公園では“花火の夏休み限定解禁”の動きが広がっている。

7日夜、大田区の公園に行ってみると手持ち花火を楽しむ、親子連れの姿があった。
家の近くで花火ができるのはどうかと聞くと「うれしい!うれしいです!マジでうれしい!」「夏と言えば花火って感じなので、夏休みの夜の時間が充実しました」とうれしそうに話した。

大田区では、2024年まで区立公園での花火は禁止だった。しかし2025年から夏休み期間限定で、手持ち花火の利用を解禁した。

手持ち花火に限っての解禁に踏み切った理由について区の担当者は「夏になると花火に関する問い合わせがよくありまして、子育てナンバーワン都市を目指した、公園の魅力向上の施策の一環として、問い合わせが多かった公園での花火を試行することとしました」と説明した。

大田区は、ロケット花火は控えることやゴミの持ち帰りなどルールを守って、花火を楽しんで欲しいとしている。

夏休み期間限定の花火解禁は、大田区だけの取り組みではない。

東京23区のうち、区立公園で期間と時間などを定めて手持ち花火を限定解禁しているのは、19区。

目黒、板橋、新宿、練馬の4区は、騒音や煙、ゴミの問題などからすべての区立公園で花火が禁止されている。

こうした中、今人気を集めているのが近隣への影響に配慮した煙が少ない花火。
通常の花火と比較すると、煙の差は歴然だ。

そしてもうひとつ、広がりを見せる花火の限定解禁を受け、花火OKの公園を簡単に探せるスマホアプリ「Hanabi-Navi」の需要も高まっているという。

東京・江東区内だけでも花火ができる公園がたくさんあるのが分かる
東京・江東区内だけでも花火ができる公園がたくさんあるのが分かる

実際に東京・江東区内で調べてみた。花火ができる公園には、地図上に赤マークが表示され、江東区だけでもたくさんあるのが分かる。

火の粉が体に…花火の思わぬ事故に要注意!

ただし花火を楽しむ上で注意が必要なのが思わぬ事故だ。

向かい風の状態で花火を持つと火の粉が体に降りかかってしまう
向かい風の状態で花火を持つと火の粉が体に降りかかってしまう

これは国民生活センターが公開している実験映像。
子どもが向かい風の状態で花火を持った場合、火の粉が体に降りかかっているのが分かる。

また、燃えカスが服に飛んで着火するアクシデントにも要注意だという。

新たな取り組みによって解禁された“手持ち花火”。
公園を利用する側のルールとマナーの徹底が夏の思い出作りの基本だ。
(「イット!」 8月7日放送より)

この記事に載せきれなかった画像を一覧でご覧いただけます。 ギャラリーページはこちら(34枚)