記録的な猛暑となっている2023年の夏。7月には山形で部活動を終えた女子中学生が熱中症の疑いで死亡する事故が発生した。全国の学校では熱中症に対する警戒が高まり、福井でも対応を強化。長期間にわたる部活の中止、こまめな休憩など、これまでとは違った対策に追われている。

危険な猛暑 部活動も制限

福井市教育委員会は8月1日、熱中症事故防止のため熱中症警戒アラートが発表された場合は、原則すべての教育活動を中止するよう市内の小・中学校に通知した。

8月に森田中学校で部活動が行えた日
8月に森田中学校で部活動が行えた日
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福井市の森田中学校では8月23日、熱中症警戒アラートが発表されなかったため、運動部の練習が行われた。この中学校では、8月に入り部活動が実施できたのは3日間のみだ。

クーラーの効いた部屋で休憩する生徒たち
クーラーの効いた部屋で休憩する生徒たち

仮に部活ができたとしても、時間や内容はこれまでと大きく異なっている。活動時間は暑さ対策のため午前7時から10時半までに制限。また20分間活動したら、クーラーの効いた部屋に移動し15分間の休憩をとる。顧問の教諭は水分や、塩分などが補給できる清涼菓子をとるよう呼び掛けるなど、生徒の体調管理に細心の注意を払う。

テニス部の顧問・丹尾靖さん:
今までと違い体調を崩す生徒はいなくなった。もっと部活したいという思いもあるが、体調が一番ということも分かっているので、生徒たちは素直に言うことを聞いてくれている

自由に部活できず不満の声も

佐橋嬉香アナウンサー:
体育館の2階では剣道部の練習が行われています。熱気がこもり、外の気温よりも暑く感じます

防具をつけて練習に励む生徒たち。その額からは大量の汗が。休憩に入ると防具を脱ぎ、扇風機で涼をとるなど暑さ対策に余念がない。

4日ぶりの部活に剣道部の生徒は「久しぶりだと体がついていかないと思った」「大会が近いと部活ができないのはきつい」などと、部活動ができないことに不満や不安の声も聞かれた。

高間祐治校長:
去年(2022年)は熱中症警戒アラートが出たのは5日~6日ほど。それに比べると今年(2023年)は4倍ほど発表され、活動ができない日が本当に多い。最優先は生徒の安全管理。コロナ対策がようやく終わって、部活動が自由にできると思っていた矢先の異常な暑さ。子供たちは期待していたと思う。僕たちも対応に追われている

夏休みは終盤。この中学校では、生徒たちが8月下旬から始まる学校生活にスムーズに戻れるよう、夏休み期間中の8月17日から学習会などの活動をスタートさせた。23日は3年生がクーラーの効いた部屋で、9月7日に開かれる学校祭の準備に取り掛かっていた。

高間祐治校長:
これから学校が始まります。夏休み期間中に体力づくりができなかったため、生徒の生活リズムが戻るのかが不安です

災害級の猛暑に見舞われた2023年の夏。厳しい暑さは続く見通しで、学校再開後も熱中症への警戒は必要となりそうだ。

※高間祐治校長の「高」ははしご高

(福井テレビ)

福井テレビ
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