富山・高岡市の中学3年生・堀田みず希選手が8月27日、小中学生ボクサーの頂点を決める全日本大会に出場する。彼女の強さの秘密は、何と言っても「5刀流格闘技」。最終調整真っ只中の堀田さんを取材した。

幼いころから積んだ“多種多様な経験”

レスリング、空手、柔道、ボクシング、相撲。この5種目の格闘技すべてで全国大会に出場した実力を持つ、高岡市立南星中学校3年・堀田みず希選手。

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堀田選手と格闘技の出会いは2歳の時。空手の元日本代表選手だった母親の教えの下、空手を始めた。

堀田選手は幼いころからさまざまなスポーツを経験した
堀田選手は幼いころからさまざまなスポーツを経験した

英才教育で才能はすぐに開花。母親の勧めもあって、ほかの格闘技にも取り組むと、抜群の身体能力と闘争心で気付けば敵なし。小学4年生で「5刀流」になった。

高岡市立南星中3年・堀田みず希選手:
5つやっているのが得。5つの競技ごとにリセットして練習していく感じだと思う

独自に築いた「5刀流格闘技」

ボクシングでは、小中学生ボクサーの頂点を決める大会「全日本アンダージュニアボクシング王座決定戦」で2021年に中学1年で優勝。2022年も優勝し、2023年は3連覇を狙っている。

「だからこそやばいと思った時、ここだと思った時はパンパンとワンツーが出るのが多い」と指導するのは、3年前から堀田選手を指導している県ボクシング連盟アンダージュニアの出端監督だ。

東京オリンピックの金メダリスト・入江聖奈選手も指導した経験のある県ボクシング連盟アンダージュニアの出端監督も、堀田選手の能力を高く評価している。

県ボクシング連盟・出端雅光監督:
東京五輪の金メダリストの入江聖奈選手を指導していたが、彼女に通じるような練習の取り組み方、打ち方や意欲があるので、十分に日本一になって、そこからアジアで勝って世界に行ける。順調に行けば、間違いなく行けると思っている

出端監督が世界に行けると太鼓判を押す堀田選手の最大の武器は、唯一無二の格闘スタイル「5刀流格闘技」だ。それぞれの格闘技の要素を合わせ、独自のボクシングスタイルを築き上げてきた。

高岡市立南星中3年・堀田みず希選手:
空手の接近戦での当てる要素や柔道、相撲、レスリングの前に出るステップなどを取り入れている

普段は空手を指導している父・尚宏さんからも「こぶし握って。前に広く動く。空いとるところをどんどん探して動く動く。動けるやつが勝つ」と檄(げき)が飛ぶ中、黙々と練習に励む堀田選手。
5刀流アスリートならではの堀田みず希流ボクシングで、8月27日の大会に臨む。

高岡市立南星中3年・堀田みず希選手:
準優勝はとても悔しいので、やるからには優勝したい

将来は“五輪の頂点”へ

そして、堀田選手のさらなる大きな目標が“五輪の頂点”だ。

高岡市立南星中3年・堀田みず希選手:
今やっているどれかの種目で、五輪で金メダルを取ることが夢

堀田選手は、8月27日に大阪で開催される全日本アンダージュニアボクシング王座決定戦の57kg級決勝に挑み、3連覇を目指す。そして、その大会が終わったら、10月に静岡県で開催されるレスリングの全日本女子オープン大会出場に向けて練習を始めるそうだ。

(富山テレビ)

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