史上初となる親子での夏の甲子園優勝を果たした慶応の清原勝児選手。

父親は、春・夏通じ、甲子園に5回出場。歴代1位となる通算13ホームランを放ち、2度優勝の経験を持つ清原和博さん。今回、慶応の全試合を球場で見守りました。

勝児選手の父 元プロ野球選手・清原和博さん:
おめでとうございます。力としては仙台育英が上ではないかと分析していたのですが、初回から慶応の応援団がものすごく、さすがの仙台育英も押され気味でした。
仙台育英には守るべきものがあり、慶応は青コーナー、チャレンジャーとして精神的には優位だったのかもしれません。長髪、自由なエンジョイ野球の優勝で、僕自身にとっても野球観が変わる思いがしました。これからは長髪のチームも増えるでしょうね。

かつて甲子園を沸かせた和博さんの時代、選手の髪形といえば、ほとんどが丸刈り。しかし、息子たちは長髪。高校野球のイメージを大きく変えました。

あまりに大きかった“父の存在”

勝児選手にとって、あまりにも大きなものだった“父の存在”。
勝児選手が小学生の頃から交流があり、野球少年団在籍時のコーチでもあった福住高志さんは…。

この記事の画像(6枚)

勝児選手の野球少年団時代のコーチ 福住高志コーチ:
勝児は小学校2年から4年生の試合に出ていたので。勝児は別格でしたね。

勝児選手は、福住さんが経営する室内練習場に、父・和博さんと頻繁に通っているといいます。

勝児選手の野球少年団時代のコーチ 福住高志コーチ:
勝児は大体ここでやりますね。パパと一緒に。来るときはお父さんと。バッティング中心の練習をしていると思いますよ。試合に行くとちょっと崩れたりとかするのも、もう1回修正するみたいな場に使っている。

1カ月前にも、練習に来ていたという2人。

勝児選手の野球少年団時代のコーチ 福住高志コーチ:
ゆっくりした球をしっかり打つという練習をしてる。和博さんがそういう教え方をしていると。チームでも自主練はやっていると思うんですけど。やっぱり信頼する父親に見てもらいたいっていうのはあるんじゃないかと思います。

代打に送られた大歓声 プロ野球選手の息子としての苦難

そして迎えた、甲子園決勝の舞台。9回の表、代打で起用された勝児選手。この日1番の歓声があがります。結果、勝児選手はフォアボールで出塁。チームに貢献しました。

清原勝児選手:
本当にすごい歓声をいただいて、自分は幸せ者だと感じました。もちろん打ちたい気持ちは強かったんですけど、四球も一つのチームに貢献する手段。しっかりボールを見極めて四球を取れたのは良かった。

プロ野球選手としても活躍した父の影響で、注目を浴び続けた勝児選手。

清原勝児選手:
(父に)日本一になれたっていうことを素直に報告したいです。

そんな息子に対して、父・和博さんは、こんなコメントを送りました。

父・清原和博さん:
(次男の)勝児は優勝の喜びも、またスタメンで出られなかった悔しさもあるでしょう。
まだ野球人生は終わっていないし、しばらく、ゆっくりと高校生らしい生活を送った後、どこかで線を引いて、次の目標に向かってほしい。私の息子であり注目され、試合に出なくても取材を毎回受けるなど苦しさもあったと思います。
しかし、きちんと対応して立派に育ってくれたなと感じました。褒めてあげたいです。

(めざまし8 8月24日放送)