きのう、甲子園決勝戦前日の午前10時に幕を開けたのは、観戦チケットを巡っての“チケット争奪戦”です。

横浜市の2人組は、10時前から秒単位で販売開始に備えます。

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男性:あと10秒で残り1分!
友人:やばい!普通にあの会員ログインができない、アクセス集中して。
男性: まずいよ、あと50秒ぐらい!
友人:これなんか、もう多分マジで総力戦だね。

「午前10時」を知らせる時報が流れると、一斉にアクセスを開始!

男性:5、4、3、2、1、はい、10時。押しますえぐい。うそでしょ。え、詰んだ。
友人:これ本当だ。ガチで押せない。
男性:えぐ、えっ、どうするのこれ、アクセスが集中しておりますしか出ないよ。

しかし、アクセスが集中したのか、チケット販売サイトは、ログインやクレジット決済がつながりにくい状態に。

千葉・浦安市の男性も四苦八苦します。

浦安の会社員(31):
お!どうでしょう今、今かごには入れられたんですけど…ああ!システムエラーになっちゃったなこれ。今かごに入れたんですけど、パスワードを入れる所であれになっちゃいましたね。今、あー!やっぱり、こうなりますね。サイトがつながりにくい。

カートには入るものの、ログインするためのパスワードを入れることもままなりません。

浦安の会社員(31):
あ!もうここであれですね。予約枚数終了のためにお席が確保できませんでしたと。いや、難しいなあ、これは、ちょっとまあ、一応他の席も見てはみますけど。今10時2分ですけど、準決勝で2分で終わったって言っているぐらいなので、いや、厳しいだろうな。

サイトにログインできたものの、すでにチケットは売り切れ。販売開始からわずか4分ほどの出来事でした。

浦安の会社員(31):
やっぱり生で見たかったっていう気持ちはありますね…。

会社員をしながら慶応義塾大学の通信課程で学んでいるというこちらの男性。後輩ともいえる高校野球部を球場で応援したい。そんな思いはついえたかのように思われたその時でした。

浦安の会社員(31):
あ、でも、ちょっと待ってください。友人から今ちょっと、待ってっていう。ぴあで粘ってる。あ、チケットぴあで今取っているみたいですね!

その後、友人から男性の分も確保できたという嬉しい知らせが届きました。

OBや後輩…知事も応援に駆けつける

決勝戦が始まる前から、様々なドラマが生まれている今年の夏の甲子園。

甲子園まで車で応援に行くという、慶応大学3年生の山形望仁さんは、友人やOBと協力してなんとか人数分のチケットをゲットしたといいます。

チケット争奪戦に挑む山形さんら
チケット争奪戦に挑む山形さんら

時間があるので、高速は使わず、11~12時間かけて下道を使って向かいます。

きょうの午前2時半に神奈川県藤沢市を出発し、1時間半ほどたった午前4時半に、箱根町に差し掛かったところで、突然のゲリラ豪雨に見舞われるなどトラブルが発生。

果たして彼らは間に合うのでしょうか?連絡を取ってみると…。

慶応大学3年生山形望仁さん:
ちょっと下道だと間に合わないので、高速を使おうと思っています。100数年ぶりの優勝旗を持って帰ってきてほしいなと言う気持ちで、今わくわくしています。僕たち今一生懸命甲子園に向かっているんですけど、優勝目指して頑張ってください。決勝頑張れ!

慶応の応援に向かう人がいる一方で、仙台育英の応援団も負けてはいません。

けさ7時過ぎ。仙台駅では、仙台育英を応援するため100人以上が新幹線に乗り込んでいました。

連覇がかかる仙台育英は、宮城県の村井嘉浩知事も急きょ応援に駆けつけることに。

タオルを掲げる村井嘉浩知事
タオルを掲げる村井嘉浩知事

村井嘉浩知事:
絶対に優勝するぞと言う気持ちを持って、県民の付託に応えるためにもしっかり応援してきます。人数で負けても、声で負けないように応援します!去年は優勝して、コロナで鬱積していた雰囲気がいっぺんに吹き飛んだんですよ。今回も応援に行くと言いましたら、公務をやれと言われるかなと思ったんですが、ぜひとも応援に行って優勝するようにと声をかけられました。盛り上がっております。

ーー応援の言葉を一言お願います
村井嘉浩知事:

一生懸命県民全員で応援しますので、必ず、必ず優勝してください!

(めざまし8 8月23日放送)