過疎化で人口減少に悩み、移住者呼び込みに力を入れる広島県江田島市。過疎地活性化の授業で江田島の事例について学んだ東京の小学生らが、島の発展に貢献したいと自分たちの希望で、島を訪れた。
「若者に来てもらえるよう、自分たちの意見も取り入れてほしい」
8月20日、高速船で江田島にやってきたのは、東京の小学生。
加藤雅也アナウンサー:
はるばる東京からやってきた小学生たち。この地で一体何を見て、何を学び、何を感じるのでしょうか

東京からやって来たのは、筑波大学附属小学校の6年生。5年生の時に社会科の授業で過疎地活性化を研究した際、江田島について考えたことがきっかけで今回、学校の行事ではなく、児童たち自らの発案で現地を訪れた。

筑波大附属小6年生:
若者たちにも来てもらえるような島にしたいということで、僕たちの意見も取り入れられればと思って

加藤アナウンサー:
子供たちが最初に訪れたのは江田島の海岸です。私たち広島県民にとってはよく見る海ゴミだが、東京の小学生たちにとっては衝撃的なようですね

6年生:
うわ~すご…ちょっとほりかえしただけで、いっぱい出てくるるじゃん

江田島市職員:
カキですごく島の経済は潤っているが、その代わりにこういうものも出てきている。カキ養殖のいいところと悪いところがこの海から学べる

海辺に住む生き物と海ゴミを並べて、その影響を考える児童たち…。

感じたことはすぐにメモに。

移住者らの話を参考に、自分たちの考えをまとめる
続いて一行が訪れたのは、東京から本社機能の一部を移転させたIT企業のオフィス。

加藤アナウンサー:
子供たちにとっては同じ東京からやってきて、江田島のIT企業で働く大人たち。島でどのように働いているのか興味津々です

6年生:
島の環境の中で、ここを改善すればもっと人が集まるんじゃないかという点はありますか

東京から家族で移住したIT企業の社員:
土地が広いせいもあってか、個々で頑張っている人が多いなかで、何とかしてこの人たちを横で繋げたりとか、もっと一体感をもって動けるといいのかなと思っている

さらに、同じく関東から移住し江田島でオリーブ栽培に尽力する人の拠点も訪れた。ここでも活発に質問が続いた。

6年生:
島の人たちは、問題に取り組もうと頑張っていると思うが、外の人たちが協力してあげないと難しいかなと思った

Q:東京との違いを感じる?
6年生:
東京と全然違うという考えを持ったほうが、逆に新しい体験をしたい人が入りやすいから。そうすると住人とかが増えたりするんじゃないか

東京での授業で学んだ江田島の実情を直接目にした児童たちは、今後、現地訪問で得たものをまとめて発表する予定とのことだ。
(テレビ新広島)