広島の尾道を舞台にした、心がほっこりする映画が、18日に公開される。映画のタイトルは「高野(たかの)豆腐店の春」。間もなく82歳を迎える名優、藤竜也さんと人気女優、麻生久美子さんが豆腐店の親子を演じる心温まる物語だ。

小さな豆腐店の心優しい父娘の物語

予告編:
ここは尾道にある小さな豆腐店。

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職人気質の父「辰雄」を演じるのは、数々の映画やテレビドラマで活躍する名優、藤竜也(81)。

そして、父親思いの明るく気立てのいい娘「春」を演じるのは、今や日本映画に欠かせない女優となった麻生久美子。

尾道の街を舞台にした、優しくあたたかな父と娘の物語だ。

麻生久美子さん:
藤さんが本当にお父ちゃんとして存在してくれていて、娘を見る目で私のことを見てくださるので、お話の中だけとはわかっていても、藤さんと親子になれたのがすごくうれしくて。

けんかしながらもお互いを思いやる父と娘。

藤さんがお気に入りのシーンとして挙げるのは、二人が夜の商店街を歩く場面。

藤竜也さん:
春と辰雄の親子が、夜の商店街を幸せに、つかの間の深い幸せの中で、二人が歩くシーンがいいですね。幸せな男だなと思いましたね、辰雄を。あんなに優しいいい娘を持って。

三原光尋 監督:
ヨーイ、はい!

三原光尋監督(左)
三原光尋監督(左)

尾道でのロケは、2月から3月にかけて行われた。

尾道の景色をバックに “ほっこり”会話劇

小津安二郎の「東京物語」や大林宣彦の尾道三部作など数々の映画で描かれた、尾道。

三原光尋 監督:
高校の時から尾道の舞台の映画をいっぱい見ていましたから、いつか将来、自分が映画を撮れるようになったときに一度、尾道で映画を撮りたいというのが思いでした。夢がかないました。本当にロケハンの時から何回も来させてもらっているのですけれども、本当に街並みが素晴らしい。

あの「東京物語」が撮影された浄土寺の境内では、娘の春にお見合いをさせようとする商店街の仲間たちとのコミカルなシーンが撮影された。

麻生久美子さん:
この尾道という素晴らしい舞台で、親子の絆だったり、街の人たちとの温かい会話劇。

麻生久美子さん:
そしてお豆腐、とってもおいしそうなお豆腐が出てくるので、皆さんもお豆腐食べたくなるかな。

麻生久美子さん:
いろんなすてきな要素がたくさん詰まった面白い映画になっているので、ぜひご期待ください。見ていただけたらうれしいです。

笑って、泣いて、ほっこりする映画「高野豆腐店の春」。18日から全国の劇場で公開。

(テレビ新広島)

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