熊本市の鶴屋百貨店で7月から開催されていた「志村けんの大爆笑展」が8月15日で最終日を迎えたが、最終日には志村さんの大ファンの男性が、“バカ殿様”に扮(ふん)して来場し、会場を盛り上げた。

バスで登場“バカ殿様” 衣装は10万円

「志村けんの大爆笑展」が開かれていた熊本市中央区にある鶴屋百貨店の最寄りのバス停に降り立ったのは、志村さんの代名詞とも言える名物キャラクター“バカ殿様”の姿の男性だ。

“バカ殿様”の衣装で現れた男性
“バカ殿様”の衣装で現れた男性
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ーーこの格好で来た?

西村篤司さん:
はい、自宅から参りました

ーーバスの中はどんな感じだった?

今日は小さい子供がいなかったので、シーンとしていました

上下10万円もかけたという“バカ殿様”の衣装で登場したのは、益城町に住む西村篤司さんだ。鶴屋で7月から開催されている「志村けんの大爆笑展」にやって来た。

くまモンよりも人気!? プチ撮影会も

会場の東館7階鶴屋ホールを目指すが、突然現れた“バカ殿様”に多くの人が反応。

子供たちとの撮影。くまモンよりも人気!?
子供たちとの撮影。くまモンよりも人気!?

1階にある「くまモンスクエア」の前にさしかかると、アッという間に人だかりとなり、プチ撮影会が始まってしまった。

熊本県で絶大な人気を誇るくまモンのショップの前だが、この時ばかりはくまモンよりも“バカ殿様”に扮した西村さんのほうが人気のようで、色んな人に写真を頼まれていた。
そして、ようやくエレベーターに乗って会場へ向かった。

「志村けんの大爆笑展」は、新型コロナによる肺炎で2020年に亡くなった志村さんのコメディアン人生を振り返るもので、これまでの歩みをまとめた年表をはじめ、コントで使用された衣装や小道具などが展示され、来場者を楽しませていた。

「つらい時に志村さんの笑い見た」

ファン歴約30年の西村さんも、大好きな志村さんに思いを寄せた。

驚くほどリアルな“バカ殿様”の人形
驚くほどリアルな“バカ殿様”の人形

西村篤司さん:
リアルですね、しわから何からそっくりでビックリしました。近づけば近づくほど志村さんが生きてるような感じで、今にも飛び出しそうな感じですごいです

西村篤司さん:
自分にとっては、つらい時に志村さんの笑いを見て、また頑張ろうと思った経験がある。志村さんを超えるまではいかないが、(今後も)楽しみながら皆さんを楽しませられるようにしていきたい

熊本市の鶴屋で開かれた「志村けんの大爆笑展」には、21日間で延べ約1万8,000人が来場。志村さんとの思い出に触れて笑顔があふれたイベントとなり、リアルな“バカ殿様”の登場で最終日も大いに盛り上がった。

大好きな志村さんの姿を目に焼き付けた益城町の“バカ殿様”は大役を果たし、市電とバスを乗り継ぎ、自宅へと帰っていった。

(テレビ熊本)

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