秋田・湯沢市の料理店にアユの特産化を目指す若女将がいる。老舗の味を多くの人に味わってもらい、地域の魅力アップにもつなげようと目下奮闘中だ。

若女将が推し進める“アユの特産化”

湯沢市の料理店「鮎乃家」は創業60年の老舗。提供しているのは、大自然の中で育てたアユだ。

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雄物川の水を引き込み、質の良いコケをエサにしているので臭みがなく、身が締まっているのが特徴で、「こまち鮎」というブランドで売り出している。

鮎乃家の若女将として店に立つのが小野田理恵さん。小野田さんは東京出身で、店の4代目・覚司さんと結婚したことをきっかけに2021年に湯沢市にやってきた。

小野田さんは、創業60年の老舗の味をより多くの人に届けたいという思いで、2022年夏から商品のオンライン販売に力を入れている。

鮎乃家 若女将・小野田理恵さん:
商品はここ(店)に来てようやく購入してもらえたり、食べられたりするものだったので、そこを何とかしたいと思った

販売しているのは、生のアユや燻製(くんせい)のほか、甘露煮・昆布巻き・マリネなど。パッケージのデザインは自ら手がけ、7月にできあがったばかりだ。

「こまち鮎」と地域の魅力向上を目指して

「こまち鮎」のおいしさは口コミなどで広がり、今では全国から注文を受けるようになった。また、小野田さんはSNSの発信に力を入れていることから、最近は客層に変化が出てきた。

鮎乃家 若女将・小野田理恵さん:
年配の方がメインだったが、若いカップルや学生など今までにない客層が来てくれる。少しずつではあるが、こまち鮎をいろんな方に食べてもらう機会が増えた

老舗に新しい風を吹かせる若女将。今後は全国に「こまち鮎」の名を広げると共に、湯沢市の魅力の向上を目指す。

鮎乃家 若女将・小野田理恵さん:
子どもたちが自分たちの育った秋田県に、進学や就職で一時地元を離れても、また戻ってきてもらえるようなまちづくりというか、この地域が発展できるように、うちも頑張っていきたい

(秋田テレビ)

秋田テレビ
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