自然を見て、聞いて、触れて、香りを感じ、味わう。秋田県内有数の観光地・仙北市田沢湖でこの夏、体を目いっぱい使って五感で楽しむ旅はいかがですか。
◆天然シャワーを浴びに回顧の滝へ
旅の舞台は秋田・仙北市です。はじめに訪れたのは抱返り渓谷。“見る”ことはもちろん、“聞く”ことと“におい”で自然を感じられるスポットです。
遊歩道を進むと、早速自然の音色が聞こえてきます。また、辺りには木々の爽やかな香りが広がります。
立川愛梨アナウンサー:
「この遊歩道、約1キロあり、様々な景色が楽しめます。そして水の色、深いエメラルドグリーンです。さらにこの緑、癒やされます」
さらに15分ほど歩くと、見えてくるのは回顧(みかえり)の滝。「何度も振り返って見たくなる美しさ」が名前の由来といわれています。滝のしぶきの天然シャワーを浴びたら疲れが吹っ飛びます。
◆“田沢湖ブルー”を見て味わう
続いても自然を感じられる場所へ。抱返り渓谷から車で約30分、水深423.4メートルと日本一の深さを誇る湖「田沢湖」です。
目の前には“田沢湖ブルー”と表現される鮮やかな青が広がります。
ゆったりと湖観賞を楽しむのにぴったりの場所が、田沢湖のほとりにあるカフェ『zawazawa』です。かつて写真館だった建物をリノベーションした趣のあるカフェで、県内の若手写真家が撮影した田沢湖の様々な表情が店内を彩ります。
この場所ならではのメニューが、田沢湖ブルーをイメージした自家製クラフトコーラです。ハチミツと6種類のスパイスを煮込んで作るこだわりのドリンクです。かなりスパイシーで、コーラの概念が変わります。青色なのにオレンジの味もします。
ZAWAZAWA・佐々木梨里花さん:
「青色だがオレンジ風味のキュラソーを使用していて、そういった味わいになっている」
コーラと一緒に味わいたいのが、世界自然遺産・白神山地の酵母を使用したスコーン。米粉が使われていてグルテンフリーなのもうれしいポイントで、優しい味わいが口の中に広がります。
◆シャワークライミングで自然を体感
続いて向かったのは、田沢湖から車で10分ほどの場所。心地よい水音が響くこの地で体験するのは…。
立川愛梨アナウンサー:
「田沢湖近くの前郷沢にやって来ました。続いては触れる旅です。一体何を体験するでしょうか」
田沢湖キャンプ場・藤原涼さん:
「シャワークライミングをやります」
シャワークライミングは、渓谷を歩いたり滝登りを楽しんだりする日本発祥のウォータースポーツです。
足元のごつごつとした岩やコケの感触を確かめながら慎重に進んでいきます。滑っても転んでもとにかく進む。そしてたどり着いたのが、シャワークライミングのメインイベント、高さ約5メートルの天然のウォータースライダーです。勢いある水の音で緊張感が高まります。
立川愛梨アナウンサー:
「これは怖いです。天然のジェットコースターに乗ったかのようで、一気に落ちてびっくりしましたが、気持ちよかったです」
シャワークライミングは、小学4年生以上なら誰でもできます。健康上の問題がなければ60代の人もまれに参加するということです。
体全体で自然を感じられるほか、ドキドキ、ワクワク、冒険心をくすぐられるアクティビティです。
◆石窯で作ったピザでおなかを満たす
目いっぱい体を動かしたらおなかはぺこぺこ。“アウトドアご飯”はいかがですか。
キャンプ場に設けられた石窯でピザ作りに挑戦です。好みの具材を乗せたら、じっくり焼き上げます。
香ばしい香りが漂ってきたら出来上がり。バーベキューと一緒に味わえば、おなかも心も満たされます。夕暮れの湖を眺めながらセミの声を聞き、そして食べる。五感で味わうバーベキューです。
見て、聞いて、触れて、香りを感じ、味わう。全身で秋田の旅を楽しんでみませんか。