7月の記録的大雨による浸水被害を受けて休診していた秋田市のクリニックが8月1日、一部の診療を再開した。いまだ復旧工事が続く中での再開だが、患者からは喜びの声が聞かれた。
一部診療再開に喜びの声 患者「安心した」
ちば小児科アレルギークリニック・千葉剛史院長:
(患者から)「テレビを見て心配していました」などと声をかけてもらった。普通に診療できることが幸せだと思った

秋田市広面の「ちば小児科アレルギークリニック」は1日、半月ぶりに一部の診療を再開した。

クリニックは7月の記録的大雨で、床上から65cmの高さまで水に漬かり、ほとんどの備品が使えなくなったほか、壁にはカビが発生した。

壁の下の部分を張り替える工事を急ピッチで進め、1日までに診察室1部屋を確保。風邪症状がなく、検査の必要もない患者の受け入れを再開した。

患者:
薬が足りなくなったりしたので、きょう再開してもらって先生にも診てもらい、薬を処方してもらって安心した

一部での診療は再開されたが、受け付けは仮設のものとなっていた。また、トイレと書かれている部屋には、まだ便座は設置されていない。
さまざまな復旧工事が進む中での診療再開となった。
進む復旧…目指すは「2023年中の全面診療再開」
一方、看護師は備品を組み立て、配置する作業に追われていた。

看護師:
今回は水深を意識して買ったものが多かった

看護師:
もう一回頑張っていこう、という感じでやっている

ちば小児科アレルギークリニック・千葉剛史院長:
食物アレルギーの小児も診ている。その患者の負荷試験ができるようになってこそ、普通の診療に戻ってきたと思えるだろう。いち早く、元の診療に戻れるよう頑張っていきたい
クリニックは、2023年中の全面診療再開を目指している。
(秋田テレビ)