愛媛県立とべ動物園では、2023年も夏の人気イベント「夜の動物園」が始まった。動物たちも夏バテするほどのうだるような日中の暑さ。しかし、夕方から涼しくなると動きが活発になる動物たち。普段見ることのできない姿に夏休み中の子供たちも喜んでいる。
迫力満点「ジャガーの給餌」
とべ動物園の夏の人気イベント「夜の動物園」が2023年も7月22日からスタートした。4年ぶりに名物のイベントも復活し、いつもとは違う動物の姿を見ることができる。

曽我部愛麗アナウンサーはテレビ愛媛入社1年目で、とべ動物園の初心者ということで、佐々木善基副園長が案内してくれた。
佐々木善基副園長:
こうやって涼しい時間に来られる方が動物をたくさん見られる。動きがあるしいいかなと思います
夜の動物園の見どころといえば、涼しくなると動きが活発になる動物たちだ。どんな姿が見られるのだろうか。

曽我部愛麗アナウンサー:
お!人がたくさん集まってきてますけど、何かイベントがあるんですか?
佐々木善基副園長:
ジャガーの給餌ガイドがあります。エサを食べながら担当のキーパーさんがガイドします。それを見てみましょう
曽我部愛麗アナウンサー:
わ~!すごーい、かっこいい~すごいです。こんな近くで

「ジャガーの給餌」は子供たちに大人気のイベントだ。目の前で肉の塊に鋭い牙を立て、かぶりつく姿は迫力満点。ジャガーは夜行性の動物で、明け方や夕暮れ時が一番の活動タイムだという。
訪れた女の子:
おなかすいた~おなかすいた~って言ってるみたい
訪れた男の子:
手で(エサを)取って次に大きな口、大きな歯でお肉を食べるのがびっくりした

「ジャガーの給餌」は8月19日も行われる予定。
キリンは熟睡時“お尻を枕がわりに”
続いて曽我部アナウンサーをくりくりの瞳で迎えてくれたのは、2匹のムササビ。担当キーパーの肩に乗り、エサのヒマワリの種をついばんでいた。

曽我部愛麗アナウンサー:
ムササビをあんなに近くで見ることが初めて。思ったより大きかった。広げてみると
ムササビの大きな目には夜行性ならではの役割があるという。

飼育担当 山本祥菜キーパー:
よく見えるように、目を大きくしている
訪れたきょうだい:
楽しかった。ヒマワリの種を食べているところがかわいかった
ここで夜にまつわる動物トリビアを紹介。動物園のキリンが熟睡しているとき、時々、お尻を枕がわりにして首を丸めて寝る姿勢を見せる。
飼育担当 大野綾菜キーパー:
キリンは、地面に座って首を後ろに倒してお尻とか太ももあたりを枕みたいにして寝る

2022年に生まれた小夏ちゃんが熟睡している映像でも、首を回してお尻あたりにアゴを置いて寝ているのが確認できる。

しかし生まれてすぐの時はお尻に頭がのっていない、うつぶせ寝だった。寝方も上手に習得していった小夏ちゃんは、7月25日に1歳になった。
動物たちのテンションもアップ!?
園内を散策していると、トラックがバックするような「声」が聞こえてきた。オーストラリアのオウム・キバタンの「タロー」がトラックの音をまねしていたのだ。

子供たちも集まり興味津々だ。
訪れた親子:
すごいね~トラックの音だって。似てますね!

佐々木善基副園長:
こうやって子供さんたちがたくさん来てくれて、タローちゃんも分かっているので大サービスですね
曽我部愛麗アナウンサー:
大サービス!?
夜の動物園にタローちゃんのテンションもアップ。初日となったこの日は、お客さんでいっぱいとなった。

ほかにもオレンジの照明の中、ロマンチックなムードになった2頭のラクダが「チュー」する姿が見られ、お昼はぐったりなカンガルーも涼しくなると飛び跳ね、カワウソも気持ちよさそうにスイスイと泳いでいた。

日中とは異なる動物たちの姿を見ることができる夜の動物園。新たな発見があるかもしれない。夜の動物園は8月5日、12日、19日に開催。秋も10月7日、14日に予定されている。
(テレビ愛媛)