日本からの水産物について、中国が放射線量チェックの方法を突然変更したことで、日本の漁業に深刻な影響が広がっている。

大阪市中央区の黒門市場で刺身を食べる外国人観光客
大阪市中央区の黒門市場で刺身を食べる外国人観光客
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外国人観光客が、日本の新鮮な魚をおいしそうにほおばっている。

中国・北京の飲食店で和食を食べる客
中国・北京の飲食店で和食を食べる客

中国国内でも人気の和食だが、いま 、ある異変が起きている。

北京の日本料理店・従業員女性:
日本の鮮魚は、もうありません。今は中国産のものに置き換わっています。

中国・上海のスーパー
中国・上海のスーパー

さらに、上海のスーパーでも…。

リポート:
こちら、日系スーパーの鮮魚売り場ですが、日本産のものは、ほとんど見ることができません。

原因は、日本からの水産物の放射線量チェックの方法を、中国が突然変えたこと。

抜き取りから、全てのチェックに変更した。

税関を通るころには、新鮮な魚も腐ってしまうことに…。

福島第一原発の処理水を、海へ流す計画への対抗措置とみられている。

潰れてしまう会社も出てくる可能性

損失は、どれぐらいなのだろうか。

関西の輸出関連業者:
月にして、各社2000万〜3000万円の輸出額があるので、(損失は)相当になると思う。つぶれてしまう会社も出てくるかもしれない。

刺身を食べる客
刺身を食べる客

日本の鮮魚の最大の取引先である中国。深刻な影響が広がっている。

(「イット!」 7月28日放送より)