山形県内の多くの学校は、すでに夏休みに入っている。長い休みを利用してじっくり取り組む自由研究について、アドバイスを受けられる相談会が7月27日から山形市で始まった。
日ごろの問題意識・興味を掘り下げる
山形市の霞城セントラルにある県産業科学館で7月27日から始まったのが、小学生と中学生を対象にした自由研究の相談会だ。小学校や高校などで教員をした経験のある相談員が、さまざまな相談に応じてくれる。

早速やってきたのは、「研究テーマが決まらない」という山形市の中学1年生・漆山琉偉さん。相談員の石澤強さんは、琉偉さんが“普段興味のあること”を引き出し、テーマにつなげようとアドバイスする。

県産業科学館たんけん科学ランド相談員・石澤強さん:
じゃあ、この連想ゲームでやってみようか

瑠偉さんは、部活動で頑張っているサッカーを軸に研究テーマを考えることにした。

県産業科学館たんけん科学ランド相談員・石澤強さん:
そこから連想をする。サッカーから「ボール」、「ボール」って書こう

そして、石澤さんの一言をきっかけにテーマが具体的になっていく。

県産業科学館たんけん科学ランド相談員・石澤強さん:
なんで弾むんだろうね

中学1年生・漆山瑠偉さん:
空気が入っているから

県産業科学館たんけん科学ランド相談員・石澤強さん:
「ボールに空気をどれくらい詰めるとどんな風に弾むのか」ということも疑問になるよね?そんなテーマでも研究を進められるんじゃない?

毎年テーマを決めるのに苦労するという瑠偉さん。この夏は「空気の入り具合でボールの弾み方がどう変わるか」に取り組むことにした。ゴールが見え、研究への意欲がより高まってきたようだ。

中学1年生・漆山瑠偉さん:
研究をもっとやりたくなるし、いろいろな方法があるから、たくさんできそうだなと思った

県産業科学館たんけん科学ランド相談員・石澤強さん:
日ごろの生活の中での問題意識が大事だよね。どんな硬さのボールだと遠くまで飛ぶか…だとか。あまり飛ばなかったのは空気が抜けているからだ…とか。そういった疑問を持つことから始まると思う

テーマを決めることに苦労する人が特に多いということで、相談員の石澤さんは「テーマが決まっていなくても気軽に相談に来てほしい」と話していた。自由研究の相談会は、8月12日まであと4回(8月2日・6日・9日・12日)開かれる。相談は無料だが、事前の予約が必要だという。
(さくらんぼテレビ)