岐阜・関市の板取にある「最勝院 称名寺(さいしょういんしょうみょうじ)」で、2023年4月からサウナが体験できる試みがスタートした。
「入浴のルーツはお寺」との説も…

「お寺でサウナ」というサービスで、テントサウナと呼ばれるサウナの一種だ。
最勝院称名寺の副住職:
サウナの中には薪ストーブがあり、ご自身の好きな温度でサウナを楽しんでいただくことができます

薪は地元産のスギなどを使用し、くべる量で温度調節ができるため、自分好みのサウナを楽しめる。
サウナといえばサウナストーンに水をかける「ロウリュ」も人気だが、ここにもお寺ならではのポイントがあった。かけているのは水ではなくほうじ茶で、和の雰囲気を楽しむことができる。

サウナに欠かせない水風呂は、板取川の上流から流れてくる水をくみ上げて使っていて、天然の冷たさを楽しむことができる。
最後は外気浴。耳を澄まして、川のせせらぎが聞こえてくるような大自然に囲まれて体を休めれば「ととのう」こと間違いなしだ。

副住職:
昔、僧侶がお経を読む際に、体を清めるために蒸し風呂に入っていたこともあり、それがサウナに近いものになるので
お寺とサウナには深い関わりがある。奈良時代以前は、入浴の際にお湯につからない「蒸気浴」が主流だったとのことで、石窯で薪を焚き、そこから出る蒸気や熱気を部屋に送ることで、サウナのように部屋中を蒸気で満たしていたという。
室内で僧侶がお経を読み、自らの身体を清めていたことから「入浴のルーツはお寺」とも言われている。

若い人たちにお寺に来てもらう意味も込め、サウナ体験を始めたという。
副住職:
今、若い人たちでも流行っているサウナを始めて、いろんな人に足を運んでいただけたらいいなと思っています

サウナ体験は1日1組限定。料金は1人6,000円からで、土日は座禅体験とのセットもある。
(東海テレビ)