中国が日本の水産物に行っている全面的な放射線検査について、松野官房長官は21日、「国際的な動きに逆行し強く懸念する」と表明した。
中国が日本から輸入している水産物に実施している全面的な放射線検査は、福島第一原発事故の処理水の海への放出計画に対する対抗措置として、7日から中国の広い範囲で実施されているとみられる。
松野長官は、21日午前の会見で、「仮に全面的な放射線検査が導入されているとすれば、日本からの食品輸入規制緩和撤廃に向けた国際的な動きに逆行するものであり、強く懸念する」と述べた。
さらに、松野長官は「日本産食品の安全性は科学的に証明されている」として、輸入規制措置の早期撤廃を「あらゆる機会を通じて中国側に強く働きかけていく」と強調した。