全国各地で高温が続く中、政府は7日、熱中症対策に関する会議を開き、石破首相は、学校の体育館のエアコン設置支援や、労働の現場における休憩場所の整備などの対策強化を関係省庁に指示した。
首相官邸で開催された政府の熱中症対策推進会議で石破首相は、5日に群馬県伊勢崎市で国内の観測史上最高気温を更新(41.8℃)したことや、2024年の熱中症死亡者数が交通事故死亡者数に匹敵する数まで増加していることに言及。その上で、関係省庁に対する指示を行った。
まず、石破首相は「子供たちの命を守るため、避難場所にもなる学校の体育館等へのエアコン設置支援を含む熱中症対策を強化してほしい」と述べた。
次に、「高齢者をはじめ熱中症を減らすため」として、「地域の民生委員などと連携した予防対策の呼びかけ」「市区町村が指定をした公民館、図書館、地域の薬局などクーリングシェルターの活用促進」を指示。
そして、「屋外で働かれる方、工事に従事をされる方、あるいは農作業に従事される方」を挙げ、「働く人たちの現場における休憩場所の整備、あるいは健康管理などの対策の充実」を求めた。
さらに、「地震・津波・台風等による避難時の熱中症対策などの取り組みを徹底してほしい」と述べた。
石破首相は、「政府において、国民の命と健康を守るために、熱中症対策を強力に推進していく」と強調した。