50年前に富山・砺波市の旧・般若(はんにゃ)小学校で児童が作ったタイムカプセルの開封式が7月8日に行われた。
「50年後、2023年に皆で集まって開けよう」と約束していたそうで、集まった当時の教師や児童が再会を喜び合った。
50年前の約束「2023年にあけましょう」
7月7日金曜日、砺波市の庄東小学校でタイムカプセル探しが行われた。

お目当ての旧・般若小学校のタイムカプセルは、学校の体育館の屋根裏にあった。
縦70cm、横45cm、高さは50cm。底面には「2023年にみんなであけましょう」と書かれている。

土の中ではなく当時の講堂の梁の上に、箱の裏に書かれた「2023年にあけましょう」という約束が、いつでも見えるようにとの思いを込めて残されていた。

砺波市の旧・般若小学校で50年前、1973年の創立100周年を記念してタイムカプセルが作られた。しかしその後、少子化の影響を受けて児童数は減少し、1982年に般若小学校は閉校、庄東小学校に統合された。
校舎も解体されたが、タイムカプセルは統合先の学校の体育館の天井裏へ移され、大切に保管されていた。

ーー久しぶりにタイムカプセルを見て
当時の児童:
もっと大きいイメージだったが、わりと小ぶりだった
ついにタイムカプセル開封の瞬間が…
そして翌日、8日土曜日。
タイムカプセルは、開封式が行われる般若小学校の跡地に建てられたコミュニティセンターに運ばれた。

50年前の約束がついに叶う…。
タイムカプセルを開封する式典には、この日を長年心待ちにしていた同窓生など約120人が県内外から集まった。

中に入っていたのは、当時の全校児童244人分の作文や絵画など700点以上。
地元、般若地域で50年前から広がっていた豊かな自然を目いっぱい表現した絵画や、自宅の屋号と通学路を残した地図などが見つかった。
茶箱のタイムカプセルは防湿性に優れていたため、手触りや色合いもほとんど当時のままだという。

当時6年生だった女性:
(自分の物は)入っていないかもしれないと思っていた。当時の記憶がないので、あってよかった
「50年後、みんなで元気に集まろう」
タイムカプセルがつないだ約束と友情。同窓生同士で久しぶりの再会を喜び合いながら、懐かしい思い出話に花を咲かせていた。

当時6年生だった男性:
(当時の作文)小学校生活で一番楽しかったことはバスケット大会。毎日、放課後に残って、5時ごろまで練習した

当時6年生だった男性:
田舎でのびのびと、温かい小学校生活だった

当時5年生だった男性:
よく50年間、生きられたなと。この場に立ち会えて本当に良かった
(富山テレビ)