秋田市に新たなクラフトビールの醸造所が誕生し、6日に仕込みの様子がお披露目された。醸造所に生まれ変わったのは、かつての地域の憩いの場だ。

香りの決め手は秋田産のホップ

看板には「星の湯」の文字。一見、銭湯に見えるが、実は秋田市南通の銭湯をリノベーションしたクラフトビールの醸造所だ。代表を務めるのは、長谷川信さん。7月1日から本格的にビールの醸造がスタートし、6日はその様子が公開された。

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はじめに、発芽させた麦(麦芽)を窯に入れ、湯で熱し、ビールの素となる「麦汁」を作る。この間に長谷川さんが手にしたのは、ビールの香りの決め手となる秋田・横手市大雄産のホップ。

HOPDOG BREWING・長谷川信代表:
ホップ農家が収入を得ていくためには、使い手が増えていくことが大事。僕たちは小規模醸造で、身近なところで製品化が可能

麦汁をホップと混ぜ合わせたあと、不純物を取り除いたら「一番麦汁」の完成だ。貴重な一杯をいただいた。

秋田テレビ・菅原咲子アナウンサー:
ビールならではの苦味というよりは、甘酒のような甘味を感じる。そして、ホップのフルーティーな香りが鼻に抜けて、これからどんなビールになるのか楽しみ

ここから発酵などの工程を経て、1カ月ほどでビールが仕上がるという。

HOPDOG BREWING・長谷川信代表:
夏真っ盛りになるので、なるべく多くの人に飲んでもらえるよう頑張って作っていきたい。まだ規模は小さいが、いろいろな生産者も巻き込んで、大きなうねりにしていきたい

6日に仕込んだビールは、8月3日に開幕する秋田竿燈まつりの会場で提供される予定だ。

「秋田の素材にこだわりたい」と話す長谷川さん。クラフトビールだけでなく、秋田県産の果物を使った果実酒も醸造予定だ。ここからどんな一杯が生み出されるか、期待が高まる。

(秋田テレビ)

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