秋田市が進める外旭川地区での新たなスタジアム整備について、秋田県の佐竹知事は建設を予定している場所は農地で軟弱地盤だと指摘。「地盤改良などで7~8年はかかる」として、現実的でないとの認識を示した。
知事は怒りをあらわに
7月3日に開かれた秋田県議会の総括審査で、秋田市が新たなスタジアムを外旭川地区の農地に建設することを検討していることについて問われた佐竹知事は、次のように答えた。

佐竹敬久 秋田県知事:
若干これから問題発言になります。農地、そこは軟弱地盤です。そうなると、埋め立て・地盤改良・落ち着き・建築となると、7~8年かかる。地盤改良だけで莫大な費用がかかる

秋田市と事業パートナーの「イオンタウン」は、民間が整備し運営する方式で、J2基準を満たした屋根付きの全天候型のスタジアムを整備する方針。建設費の想定は約143億円で、ブラウブリッツ秋田が中心となって設立する会社が55億円、秋田県と秋田市がそれぞれ33億円負担することを見込んでいる。
佐竹知事は、県に多額の負担を求めていることに対し、怒りをあらわにした。

佐竹敬久 秋田県知事:
民間企業が県民に税金を強制するようなことはいかがなものか。少し上から目線だと思う。地方でそういうものができるというのは、わたしの頭の中で想像できない

一方秋田市は、Jリーグに2026年度の工事着手を目指す意向を示している。
スタジアム整備の遅れは、ブラウブリッツ秋田の来季のクラブライセンスの取得にも影響を及ぼしている。
(秋田テレビ)