22日、インドネシア訪問6日目を迎えられた天皇陛下。世界遺産の「ボロブドゥール寺院」を視察されました。

この記事の画像(18枚)

インドネシアの伝統的な染め物「バティック」のシャツに、足元は“サンダル”です。

この、陛下のラフなお姿には、ある理由がありました。

愛用のカメラでパチリ 笑みがこぼれる場面も

かつては火山灰に埋もれ、約1000年の月日を経て発見された「ボロブドゥール寺院」。

その修復作業には日本人も深く関わっており、陛下は、上皇さまとともに、長年心を寄せられていました。

修復作業がいかに大変なものだったか熱心に耳を傾け、質問を重ねられる陛下。

ガイドの話に熱心に耳を傾ける陛下
ガイドの話に熱心に耳を傾ける陛下

ガイド:
ここだけで4年がかりです。陛下、4年間ここに滞在する覚悟はありますか?

ガイドのそんな冗談に、笑顔を見せられる場面も。

愛用のデジカメで遺跡を撮影
愛用のデジカメで遺跡を撮影

時折、胸ポケットから愛用のデジカメを取り出されると、遺跡や風景を撮影されます。

視察を終えられると、今度は遺跡をバックに記念撮影も。

こうして、ジョクジャカルタでの日程を終えられた陛下。

最後に、遺跡のすぐそばで記者団の取材に応じられました。
こうした現地での取材対応は、皇太子時代から行われてきたもの。訪問先で感じられたことを率直に話す機会は、即位後も続けられています。

気になっていたサンダルについては…。

Q.サンダルはいかがでしたか?
天皇陛下:

サンダル、思ったより履き心地が良かったです。
また サンダルを履くことによって この寺院を保存しようという、そういった方々の熱意を強く感じました。

“遺跡保護”のため、布製のサンダルを履いてという陛下。

天皇陛下:
今はインターネットでもって、いろいろ外国の情報が手に取るように分かりますけれども 、やはり外国に、実際に行ってみなければ分からないことというのは、数多くあると思います。
その意味でも インドネシアの若い方々 日本に興味を持っている方々がぜひ、日本を訪れて、そして、自分の目で日本を確かめて、そして、日本についてさまざまな経験をしていただけると大変うれしく思います。

20日、急きょ大学訪問などにも同行した皇后さまは、この2日間、ジャカルタのホテルで静かに過ごし、「若い人たちとも親しく触れ合うことができて良かった」と振り返られているということです。

即位後、初めての公式訪問の日程を終え、両陛下は、きょう帰国されます。

(めざまし8 「NewsTag」より 6月23日放送)