渡辺復興相は、来日しているウクライナのクブラコフ副首相兼インフラ相と会談し、ウクライナの復興に向け覚書を締結した。
覚書では、東日本大震災の経験から効果的かつ持続可能な復興を支援し、政策や知見の共有を通じて相互利益を増大させ、官民の協力を拡大することを目的としている。
具体的な協力として、復興計画の策定に向けた情報交換を行い、仮設住宅や学校の整備、上下水道や交通インフラの復旧の協力などを想定。また、政策立案に向けた共同調査、協力事案の連絡窓口の設置も盛り込まれた。
クブラコフ副首相は「全てのインフラ、住宅、経済を復旧・復興していかなければならない。日本の持つ経験と知識、ノウハウがウクライナにとって非常に重要だ」と話し、渡辺復興相は「復興にあたってはインフラの整備はもとより、そのインフラを使う住民の帰還、コミュニティーの再建が欠かせない。今回の覚書の締結を契機として、復興にかかる両国の対話が実り多きものとなるよう期待する」 と述べた。