北海道当別町に衝撃が走った。

当別町にある北海道医療大学が北広島市のボールパークに移転を検討しているからだ。

野球以外にも 様々なイベントを開催

9月24日、北広島市のボールパークで行われたマラソン大会。

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多くの市民が参加した。

開業以来、野球以外にも様々なイベントが開催されている。

北海道医療大学のボールパークへの移転検討について、市民はどう受け止めているのか。

「学生が増えると盛り上がるのかなと思いました」(北広島市民)

「色々な世代が住むにぎわう町になるのは興味深い」(北広島市民)

「色々な施設ができているので学校ができると環境的に良くなる気がする」(北広島市民)

2028年度目指し移転検討

球場を核に開発が進む中、大学の誘致も目指していたボールパーク。

北海道医療大学は、薬学部や歯学部、看護福祉学部をもつ医療系大学で、学生は約3500人。

当別町と札幌市北区あいの里にキャンパスがあるが、大部分の移転を検討している。

移転は新駅の開業に合わせ2028年度を目指している。

移転の理由は少子化に伴う学生数の減少などがあり、より交通の便がよい北広島市に移ることで学生を確保したいと考えている。

「交通の便がよくなると思う」(学生)

「遊ぶところが増えそうで楽しそう」(学生)

「今までと同じように共生していきたい」

一方の当別町。

関係者によると、当別町長には先週大学から説明があり、町長は残留を求めたという。

「今まで50年以上、大学と共生してきた歴史がある。大学がないことが考えられない。大学と今までと同じように共生していきたい」(当別町 後藤正洋町長)

当別町の人口は、1万5000人ほど。

現在、町には学生が900人ほど住んでいて、いなくなれば大きな痛手だ。

「学生がいなくなると寂しくなります。アパートも結構学生が住んでいるんでしょうし活気があると思っていた」(町民)

「私も医療大の歯医者さんに行っている。困っちゃうね。変えなきゃならない」(町民)

当別町の老舗蕎麦店「残ってほしい」

創業60年以上の蕎麦店。

味噌カツとそばのセットが人気の老舗だ。

医療大の学生もアルバイトをしていて、大学には残ってほしいと考えている。

「大変なことですね。お客さんとしても大分お世話になっているので。北広島に移るということは建物をすべて建て直さないといけない。そのお金を当別のキャンパスに使って魅力ある大学にできないですかね」(ぎん平 堀川信清さん)

大学は27日に理事会を開き移転の方針を固める見通しで、町は26日に大学に詳しい説明を求め、改めて残留を要望する予定だ。

北海道文化放送
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